やってしまった・・・、午前中が丸潰れだ。
しかし、寝不足による不可抗力だと言いたいのだが、原因が何であれ、時間がなくなったという事には違いない。
長年私を苦しめていた不眠(正確には入眠困難というらしいが)も、薬の服用によりほぼ解決したといって良かった。
薬は「最後の手段」と踏ん張っていたのがアホらしいぐらいだ。
依存が心配だったが、ケチケチ飲んでいるので、うまく付き合っていると思う。
しかしその薬も軽い安定剤であり、私を眠くしてくれる訳ではないのだ。
無駄な焦りや緊張がなくなり、眠りづらい夜でも辛さが断然違うが、逆を言えば眠れない環境におかれれば眠れなくなる、という事でもある。
例えばどんな環境かというと・・・。
猫だ。
昨日は右に大五郎、左にエルだったが、枕元に寝ていた2匹が寝入りばなに時間差で「入れてなEE:AE595」と催促するのである。
グッスリ寝ていて気付かなければ観念して勝手に入ってくるようだが、一応最初に、顔や布団の入り口を引っかいて催促をする。
まだ起きていれば布団を持ち上げて入り口を作ってあげるのだが、これをしないとしばらく催促が続く。
だから対処は、早いにこしたことはないのである。
しかし、本当にいいところであった。
昨日はあまり眠くなかったのだが、薬を信じて早めに電気を消したのだ。
そもそも布団に入った時間が予定より1時間も遅かったし、早く寝てしまいたかったのである。
やがて私の空想は自分のコントロールを越えて、不思議な夢の世界が始まる。
何度か「お、夢っぽい、いまのEE:AE471」と小さな覚醒を繰り返していたその時、大五郎がまずやってきた。
エルが来た頃には眠い不快感しか覚えていないが、とにかくそれをきかっけに眠れなくなってしまったのである。
実際には寝たはずだが、寝た気がしない睡眠であった。
5時半に携帯の電源が入るのだが、そのバイブレーションでガックリしてしまった。
寝た気がしない。
さて、長々言い訳を書いたが、つまりそれで二度寝をしたのである。
一度宅急便に起こされてリビングのソファに移動したが、そこに横になった私の脇の下に、エルと大五郎が縦一列に挟まって寝てしまったもので、ますます起きる気がなくなった次第である。
昼になって後悔した。
仕事をしている人間なら、寝不足でも二日酔いでも仕事に行くのである。
次の日会社に行って冒頭の昨夜の物語を上司に言ったところで、何の同情の余地もない。
結局自分に甘いのである。
目が覚めればまともな思考が戻り、時間を無駄にした焦りが出てきた。
専業主婦は暇だという人もいるが、私は暇ではない。
一度この部屋が片付かないと、暇になれないのである。
そして実はこっちがメインなのだが、ゲームをやりたかった。
晩ご飯の片付けも終わり、翌朝の準備も終わればもうやる事もないのだが、ダンナの前で毎晩ゲームをやるのはバツが悪いのである。
できれば日中やってしまいたいのだが、後ろめたい気持ちでやりたくないので、家事が予定通り遂行できた時に限っている。
しかしすでに半日潰してしまった。今日もダメか。
いや。
その不可能を可能にする方法がひとつある。
残った時間で1日分の家事をこなせばいいじゃないか。
倍速で動けば半分の時間で終わる計算だ。
倍速は無理だろうが、午後の方が午前より持ち時間が長いのである、急げばかなり短縮できるのではないか。
ドキューンEE:AE4F4
そこから私は弾丸のように走り回った。
文字通り「走る」のである。
しかし狭い家の中なのだ、走れるのはせいぜい2、3歩でターンや部屋の移動となるが、その動作も早送りすると、かなりの運動量となった。
これまで「よいしょ」とやっていた事は「ほッ!ほッ!」と素早く動いて済ませる。
雑では仕方がないから集中力がいるし、動きが早くなった分、判断力も要求されるのだ。
気を抜くとすぐ思考があらぬ方に行き、手足の動きが鈍くなるが、どれだけこれまでブッたるんでたんじゃい、ってハナシだ。
実際に聞いた事もない「この、うすボンヤリ!!」という罵倒を初めて使う相手が、自分になるとは思わなかった。
うすボンヤリ。
いや~。凄い発見だぞ、これは。
家事はもっと進化できる。
スポーツとしての地位も夢ではない。
結局「りんご酒の作り方」「紹興酒の飲み方」「酒の賞味期限」など調べていたらかなりの時間のロスになり、今日もタイムアップだ。
しかし、働いた感はある。
食後に堂々とゲームをやろうではないかEE:AEACD