人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

GSナイト・1

実は、忙しかった事もあったが、P、つまり久米川POPROCKは、自分の中では封印していたのだった。

ただ酔っ払ってステージを荒らしたり客に絡んだりしているだけで、Pを汚しているような気持ちになっていたのだ。

音楽を愛し、楽しみに来ている人やマスターにも失礼である。

自分の酔っ払い加減にホトホト嫌気がさし、もうPという存在も忘れたい程であった。

なので前回のクリスマスライブから約3ヶ月という時間が経ち、重い気持ちでPに向かったのである。

どうぞ私の事など、みんな無視してくださいね、そんな気持ちで隅っこのテーブルの置くについたが、ん??あの人・・・??

「あ!?」

向こうも私に気付き、近づいてきた。

ヒロちゃん~~~!!

私のP史ではごく初期に少しばかり関わっただけの女性だが、その「自分の生き写し」的な酔い方が強烈なインパクトを残していた。

お互いに偶然ここで2度目に会った時には、いたく感動したものであった。

多分1年近く、会っていなかったんじゃないかと思う。

今回は彼女も歌うとか。

向かい合って座り、「緊張するね」「早く酔っちゃいたいね」と言いながら、揃ってシラフというありえないシチュエーションに笑った。

会話が成り立っている(笑)

二日酔いで全く飲む気がしなかったので、そんな時のカムカムサワーだ。

「これはジュースだ」と肝臓を騙して飲むのである。

ヒロちゃんもそれを見て「はぁ?」と騙されかかったが、ひどい二日酔いである事を告げると、「実は私も・・・」と昨夜カラオケで飲み過ぎた話をしてくれた。

ところで今回ダンナが持ち込んだベースは、リバーヘッドというところの、80年代に一部で流行ったヘッドレスの小型ベースであった。

これは私がベースを始めたときに、友人が安く譲ってくれたものだ。

今では全く見かけないオールドタイプで、まだ持っているのは「あの時代のものを後生大事に手放せない人」か、「こだわりを持って大切に残している人」ぐらいじゃないかと思う。

ちなみにこれは、ホーナーのスタインバーガーという本物があり、私のリバーヘッドはコピーのいわゆるニセモノである。

軽くて持ちやすいと言う理由で今回は選ばれたのだが、ケースが見つからなかったのだ。

なので他のケースで代用したが、Pに着いて荷物を置いていたら、そのケースがあったのである。

こんなところに、探していたケースが先に置いてあったのでたまげたが、なんと偶然、同じベースを持ってきた人がいたのであった。

しかもそっちは本家本物のスタインバーガーである。

このときの私の気持ちを分かってくれる人はいるだろうか。

明らかに本物の彼は「こだわりを持って大切に残している人(か、手に入れた人)」の方であり、私は「あの時代のものを後生大事に手放せない人(か、何でもいい人)」である。

弾くのがダンナで助かった。

出演は第一部でトップだ。

一番最初に楽になれるが、酔いを回す時間が足りない。

2杯目からはウィスキーで回転数を上げるが、いつまで経っても慣れない感覚である、「緊張」。

ファミリーが店のオープンを遅らせて、応援に来てくれた。

漣のお話は後日グルメのカテゴリーでEE:AEAC5

頑張れ、いっちゅーバンドEE:AE4F3