人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

胸が、胸が、苦しくなる・・・

EE:AE532EE:AE532EE:AE532<<これは昨日UPできなかった分です>>EE:AE532EE:AE532EE:AE532

ヘビーだ。

やっちまった感、満載の夜であった。

漣バンドのスタジオ練習が10時から、ライブは2時スタート。

申し訳ないが練習を30分、早退させてもらった。

メンバーにトランペットとサックスが増え、一気に見た目もサウンドもゴージャスになった。

それだけ自分の練習不足が目立つ。

あっちもこっちも大変だ。

こっちはオープニングからの参加だ。

ドラマーのあっちゃんが主催したパーティ的な企画で、たくさんの人が出演できるように気を配ってくれたライブである。

オープニングはシークレットとの事で誰にも言わなかったが、それはC-C-Bの「ロマンティックが止まらない」であった。この曲のために、シンセを引っ張り出してきたのである。

前夜飲みながら練習したが、演奏中にボタン操作があること、鍵盤がピアノよりも軽いことで、飲めば飲むほど演奏がヘロヘロになることが分かった。

1曲目で良かった、飲まずにスタートだ。

てっきりあっちゃんのドラムとダンナのベース、私のキーボードの他にギターがいると思っていたのだが、3人であった。

オープニングで3人、ボーカル&今日の主人公はあっちゃんだが、ドラムは一番奥である。

緊張して手が震え、何度も間違えた。

でもあっちゃんがサビの「胸が苦しくなる」の「苦しくなる」を本当に苦しそうにヒーヒー歌っていたので笑えた。あっちゃんが苦しむたびに、緊張がほぐれる。

会場となったPにはケースいっぱいの惣菜パン(ラザレさんから??メープルのパンが絶品だったとダンナ)、飲みきれない程のビール、お菓子、つまみなどが用意されていた。

そしてあっちゃんの職場の仲間、Pの常連、私のようなヘタクソの酔っ払いにも出番を作ってくれ、みんなで楽しめるライブであった。

私の2度目の出演はもう最後のほうであり、歌いやすく酔うには充分な時間があり、その辺の配慮も(配慮だったのか?)ありがたい。

しかし飲み過ぎたせいで、大変な失敗をしてしまうのである。

メンバーは皆、お世辞抜きでムチャクチャ上手い人である。

みんなを見守るようにしっかり聞きながらドラムを叩く、暖かいあっちゃん。

ギターの講師をしているだけあり、その技術には定評がある真面目なやまやさん。

まるで打楽器のようにパワフルなベースを奏でる頼れる兄貴、いっちゃん。

初めてご一緒する・・・と思っていたら、以前演奏を聴いた事があった、メチャうまで覚えていたキーボードのきょんちゃんさん。

曲は昔大好きだったジャーニーの「Mother、Father」、シングルのB面と言う地味な曲だが、凄く好きだったので無理を言ってお願いしたのである。

実は出演が決まってから、この曲だけは何度も練習して来たのだ。

夢を叶えるのである、失敗はしたくない。

したのだが。

この曲にはギターソロが2度入る。

1度目はピアノと一緒にゆったりと弾くソロで、2度目はニール・ショーンお得意の早弾きラッシュだ。どちらも素晴らしく、これをやまやさんが弾いてくれるというので私もとても楽しみにしていたのだ。

ところが私が2番を歌わずに3番まですっ飛ばしたので、ソロが1回抜けた上に混乱をきたしてしまった。

こうならないために私は手に2番と3番の歌詞の歌い出しを書いておき、何度も確認して見ていたにも関わらず、間違えた。

しかも間違いに気付いたのは翌日、録ったものを聴いた時であった。

あんなに練習したのに間違えたこと、せっかく作ってくれた機会を台無しにしてしまったこと、やまやさんのソロがちゃんと聴けなかったこと、てめーの失敗に気付かずヘラヘラしたまま帰ってきてしまったこと、どれをとっても情けなく恥ずかしく、あれからは「この馬鹿者が」という思いで眠り、朝、目覚めている。

しかしあの日は、能天気に過ごしていた。

歌い終わって安心したのか、その後の記憶が薄い。

後になってレコーダーを聞いてみたら、記憶にない演奏と一緒に、私のバカッぽいお喋りと「えびちゃーんえびちゃーんえびちゃーんえびちゃーんえびちゃーんえびちゃーんえびちゃーんえびちゃーん!!」という絶叫が収められていた。

やがて寝ていた。

マスターがイスと歌本でベッドを作ってくれ、しばらくそこで寝ていたようだが、気が付いたらギターとポンゴの音が頭上で鳴っていた。

ブルースだ。

おぼろげに残っていた記憶でそれが、大村さんのギターとちーちゃんのボンゴである事が想像できた。

大村さんのアグレッシブなギター、ちーちゃんも手を抜かず様々なパターンを創り出している。

それはずっと続いていた。ずっと。

酔っていて時間の感覚が麻痺していた事もあるだろうが、それは永遠に続くかと思われるほど、ずっと続いていた。

実はどちらかはもう飽きているのに止めるに止められない状態だったらとしょうもない想像をしていたら可笑しくなり、笑い出してしまった、失礼。

それがついにセッションを遮ってしまったが、うらちゃんが加わったのはそれより前か後か。大村さんの猫の話もどっちだ。

とにかく支離滅裂で長い夜であった。

一方ダンナは漣で酔い潰れていたそうな。

Pのマスターと漣のマスターとで連絡を取り合ってくれ、ちーちゃんに寄り添われてやっとダンナと合流した。

お世話になりました、ちーちゃん、お世話になりました、あっちゃん、お世話になりました、POPROCK。

失敗は成功の元だ。次はもっと成長しているだろう。

・・・とか言えるような人になりたい。

それから、禁煙も失敗した。