腱鞘炎で手を痛め、ベースの練習を中断する事に決めた。
そんなんで昨日はいくらもベースに触らず、ほんの少しゲームをやっただけで酒も飲まずに布団に入ったのだった。
こんな日は布団に入ってからマンガを読み、電気をつけっ放したまま眠る。
昨日もエルと一緒に布団に入り、「銀魂」を２話ほど読んでから目を閉じたのだった。
エルは体中を舐めている。
本当に布団が好きなエルだが、なぜか布団に入ると少し興奮する。
そしてこうして時間をかけてグルーミングをする合い間に、時々パジャマの袖を噛む。
エルはフリースや毛布のようなフワフワした布地を甘えて噛むが、興奮するととても強く噛む。
ギュウゥゥゥ・・・、と音がするほどである。
何をそんなにムキになっているのか知らないが、それで落ち着くなら痛いのは布である、私は好きに噛ませておく。
しかし時々一緒に腕を噛む事があるので、油断ができない。
布団に入っている時にエルが噛むのは、腕枕をしている方の二の腕あたりである。
かなり強く噛むので、腕ごと噛まれると思わず声が出るほど痛い。
そして昨日はなぜか執拗に噛み、私は眠ることができなかった。
いつもなら２、３回も噛めば気が済むのでやがて終わるだろうと待っていたのだが、私がウトウトしてくると突然また腕に痛みが走る。
ハンパな痛みじゃないので、一瞬にして目が覚める。
まるで拷問のようにそれは繰り返され、私は久しぶりに新聞屋のバイクの音を聞いた。
しかしそれで気付いたのだが、そういえばこの頃全然バイクの音を聞いていなかった。
という事は、不眠はかなり改善されていたという事である。
相変わらず寝入りが悪く寝不足ではあるが、「寝た気がしない」という事はなくなっていた。
転機は、電気をつけて寝るようになってからである。
どうやら「寝なくちゃいけない」というプレッシャーが軽くなるようだ。
電気代はかかるが、有害な睡眠薬よりはいいだろう。
しかし今度はエルをどうするか。
ダンナは喜んで「えう、今夜は俺と寝ようねEE:AEB75」と言っているが。
