人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子53歳。

 

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気がついたらソファの上であった。

「P」である。

毎度泥酔して恥をかいて帰って来ていたが、今回はきれいに帰ろう、を目標に掲げて出向いたのあった。

かと言って、いつも酔った勢いで挑んでいたのだ。酒の力なしには足が向かない。

私達は出発までの1時間をフルに使って飲んでから、家を後にした。

「久しぶり~~!全然来ないから忘れられちゃったかと思ってましたよ~~。」

前回も散々迷惑をかけたので正直会うのが怖かったマスターだが、彼は私たちの姿を認めるとカウンターから出てきて、外国人のように握手をしてきた。

来て良かった(泣)

昨日はバンド演奏のある日で、ほぼ満席であった。

とは言っても大半は出演バンドの関係者のようで、非常にアットホームなライブだ。

バンドのメンバーは50~60代のオジサマで、ベンチャーズのコピーバンドである。

私は特別にベンチャーズを良く聴いたことはないが、まぁ教科書バンドである。意識しなくても耳にはしているものだ。

最後に聴いたのは娘ぶー子の保育園時代にダンナが他のお父さんたちと組んだバンドでの演奏だったので、昨日のライブは恐ろしく上手に聴こえたのだった(笑)

驚いたことにベースを弾いていた男性は、まだ始めて4ヶ月だと言う。

弾き方にぎこちなさはあったが、立派に弾きこなしていた。脱帽。

さて、演奏が終わればただの「飲み」になるのだが、この店の長所は客が総じてフレンドリーなところである。

特にカウンターは出会いの場と化していて、行く度に新しい人と知り合っていく。

昨日は左隣に「始めて来た」という二人連れが座ったが、このうちの一人がもう存在そのものが爆笑で、私はずっと彼と喋っていた。

面白い人なのではない。

可笑しいのだ。

ドラムを習い始めてから7年という彼は、どこかでこの店のことを聞いてやってきたらしいが、早速マスターに頼んでドラムセットの前に座った。

ジャズの「サテンドール」を提案してきたのだがそんなものを弾ける人間は店におらず、彼はひとりでドラムセットに向かったのだった。

そして、メトロノームのようにひどく単調なリズムを、繰り返しゆっくり叩いていた。

まるで個人練習である。

「・・・7年、でしたよね・・・?」私は連れの男性に聞いたが、彼は「そうです。」と言って笑った。

ダンナの右隣にはブルースマンが座っていたので、「ブルースもジャズの兄弟ではないか」と彼とダンナをステージに投入したが、目も当てられないような演奏になっていた。

これまでここで聴いた演奏の中で、飛びぬけて印象に残るステージであった。

初心者、中級者、上級者の組み合わせは、あってはならないものである。

このドラマーは豊川悦司に激似のイケメンだったが、年齢を聞いたら50に近いというのでぶったまげた。

そして口を開けばまるでロボットのような受け答えで、ありえないほど真面目なのである。

本人は真面目だが私はもう可笑しくて可笑しくて、ずっと彼にベッタリだった訳だ。

しかし、私は酔っているので次第に飽きてくる。

今度はテーブル席のノリのいいお姉ちゃんと飲むのだが、そこでボウイをリクエストされる。

ボウイなら弾ける。

正確に言うと「弾けた頃があった」という事だが、ダンナを見ると「もう忘れちゃったよ~。」と情けない声を出した。

私は先ほどのトヨエツ+ブルースマン+ウチの世帯主の演奏を思い出して、萎えた。

あれより酷くなる事は目に見えている。

なので喋りに徹したが、20も歳の離れた彼女は私を「ぽ子ちゃん♪」と呼び、私は私で名前を聞いた先からすぐに忘れ、しまいには悪くてもう聞けない、二人まとめて「姉やん」に統一である。

気がついたらリビングのソファで寝ていた。

朝である。

頭の中ではネットゲーム「モンスターハンターフロンティア」の曲が流れていた。

いつもの事でそれは至って普通のことなのだが、異変に気づいたのはその曲がいつもと違ったからである。

現在私はネトゲ漬けで、その事ばかり考えている。

なので頭の中ではいつもあのゲームのBGMが流れているが、その曲はモンスターを倒すときのダークな曲か、クエストをクリアしたときの晴れ晴れした曲ばかりであった。

しかし今朝は珍しく、広場の平和な曲だったのだ。

もしかしてぶー子がやってるのかと私はソファから体を起こしたが、そこには誰もおらず、パソコンのモニターがゲーム上の広場を映し出しているだけであった。

前夜のことが徐々に思い出されてくる。

そうだ、帰ってきてゲームやろうと思って、そしたらログインできなくて、できなくて・・・、って、できてるやん。

そうだ、寝てるダンナを起こして(後で知ったがぶー子も起こしたらしい)何とかしてくれと訴え、そうだ、普通にできたんだった。

それから?

私はゲームの広場にいる自分のキャラクターを見て驚いた。

そのぽ子も、酔いつぶれて地面に大の字で寝ていたのだ。

げげっ、恥だ、早く起きないと、と立ち上がったらフラフラの千鳥足である。

午前8時、周りのキャラがサクサク動き回る中、酔っ払いがひとりヨタヨタと歩いていた。

そして上司アンガを見つけたので、朝からモンスター狩りである。

遅れて起き出して来たダンナが、二日酔いで朝の8時からゲームをやっている私を見てぶったまげていた。

私だってビックリでい。

新しいパソコンが届いた。

今後のネトゲライフはもっと快適になるはずである。

フフフ・・・。

もう廃人でいいEE:AEB75