人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

六厘舎@大崎

待望の、念願の、六厘舎だ。

超人気行列店である。

一度店まで行ってあまりの行列の長さに恐れをなして帰ってきた事があるが、ゴールデンウィークである。

1日の長さが変わる訳ではないが、モチベーションが違う。

並んだろうじゃないか。

しかし事前のリサーチでは、テレビの取材なんかがあった後では100人待ちなんて話もあった。

連休である。

相当の覚悟が必要だ。

確かに行列は前回よりも長かった。

3、40人待ちだろうか。

時間にしてちょうど1時間であった。

先に注文を聞かれているので、店に入ってからはさほど待たなかった。

ちなみにここでの行列は、店内の全員が食べ終わって店を出たら、次の回がダーッと入るという方法で消化されていた。

注文は「辛つけ麺」で。

普通のつけ麺と迷ったが、辛くするものが別皿で出てくると聞いたので、それなら両方の味を楽しめると思って決めた。

見るからにドーンとたっぷりの麺だ。300g。

浅草開花楼の極太麺である。

しかし残念ながらこの手はもう今ではどこでも食べれるもので、特別感動もしなかった。

しなかったがツルツルとしながらもモチッとした弾力のある麺はやはり素晴らしい。

つけ汁に関しても然りで、もう流行と言ってもいいほどどこでも食べられるような魚介Wである。

しかしやはり非のつけどころのない、完璧と言ってもいいものだ。

濃厚でパンチのあるスープにはネギやら角切りの柔らかいチャーシューがタップリ入っている。

魚粉が乗っているが、もともと結構魚介の風味が強いので、これを溶かしてどうだという程ではない。

プラス100円でついて来る唐辛子についても、卓上のものとの違いが良く分からない。

辛フリークとしてはあまり変らないと言っていい程度であり、これなら卓上の唐辛子をブンブン振っても良かったかと思った。

スープ割りはサラッとしていて、アッサリと飲みやすくなった。

ゆずエキスのようなものが振られ、ライトな感じを意識しているのだろうか。

「スープ割りありがとうございます~~~!!」と大声で連呼され、嬉しいやらこっぱずかしいやら(笑)

とにかくスタッフの威勢がいい。

かなり完成度の高いものなのだろうが、もう一度こんなに待ってここで食べたいと思うほどのものではなかった。

他になければまた並んでも食べたいが、例えばウチからだったら新所沢のブロンソン武蔵境の大山家なんかがある。

あの手の先駆けとして食べておく価値はあったと思うが、もう一度あれに並ぶ根性はない。

ぽ子評価です。5段階でオール5ではありますが。

「辛つけ麺」