「あともう1回。」と言ってゲームを続け、「あともう少し」。と言って本を読み、結局寝たのが遅くなってしまった。
親知らずの跡が痛み出す前には寝れたけど、朝起きると頭も含めてズキズキ痛んでいた。
しかも眠い。
ダンナに朝ご飯を出すと(本日のメニューはご飯と魚焼いたのと娘ぶー子が気まぐれで作ったみそ汁だ。つまり私は魚を焼いただけ)、猫を抱いてソファで魂を抜かれていた。
「・・・もう・・・寝たら?」見かねてダンナが言ったが、そうはいきません、この後ぶー子が控えております。
しかし魚は先に焼いてしまったし、何かしようにも眠くて頭が痛くて動く気にならない。
ぶー子が来るまで横になろう。隣の和室でゴロン。
あと15分、あと15分、早く寝ないともったいない。
あぁでもぶー子が寝坊するかもしれない、私が先に起きてないと。
枕元に(和室は布団が敷きっぱなしである)ダンナの目覚まし代わりの古い携帯があった。
これを借りよう。
でもいくら今使ってないっていっても、ヒトの携帯だ。一応断りたい。
早く寝たいのだが、ダンナはトイレだ。
出て来い、ウトウト・・・出て来い、ウトウト・・・。
寝れそうだと思ったその時にダンナが部屋に戻ってきて、「目覚ましにこの携帯貸して下さい。」という羽目だ。
くそー、あと何分あるんだ。
アラーム鳴っちゃうよ、アラーム鳴っちゃうよ・・・。
焦ってなかなか眠れず、結局眠りにつく前にアラームが鳴った。眠くなっただけである。
10分延長したが、一度目覚ましにしっかり起こされているので全然寝た気がしない。
ぶー子も起きてこないじゃないか、甘えやがって。
私はぶー子を起こしにプンスカ2階に上がったが、その時急に思い出した。
今日学校、休みじゃん!!
カァ~ッ!!寝損なった。こうなったら今から存分に寝てやる。歯抜け休暇だ、思い知れ。
そのまま寝室に向かい、寝っ転がった。
しかし、寝なくちゃと思うと寝れないものである。
寝てはいけない場面で寝てしまい良くヒンシュクを買うが、私は声を大にして言いたい。
寝てばかりではないんだぞ(泣)
結局アラームを聞く前に起きだして、目覚ましにゲームをやった。
そこへちょうどぶー子が起きてきて、「・・・朝からゲームっすか。いいご身分で。」と言い放った。
くそー、何でこうなるんだ。芝刈りしてる時を見てくれ。
ぶー子は自分の作ったみそ汁とご飯を少しだけ食べて、魚を半分残して行った。
「半分食べる?」と聞かれたが、あいつ、食べたくないものがあるとこうして半分私に食べさせるのだ。
みると皿の横にチョコレートの包み紙が丸めてあった。
この偏食娘ッ、イヤなものだけ人に押し付けてっ。
「いらないよ、捨てといて。」と答えると、いつもと違う返事に驚いて「ええっ!ホントに!?捨てるの!?」と聞き返してきた。
驚くのも無理はない。私は余程の事がないと食べ物を捨てることをしないのだ。
3秒ルールすら存在しない。落っことしたって基本、食べるのだ。
「いらない、捨てといて。」私は繰り返した。
こう言えば観念して食べると思ったのだ。
しかし食べ物を捨てないぽ子、「食べ物を捨てろ」と言葉にすらした事がなく、言うだけでもかなり抵抗があった。
この問答を繰り返しているだけで苦しくなり、「・・・やっぱそこに置いといて。」とついには言ってしまった。
まぁいい、これでマグロの味噌焼きが確実に救われたのだ。
あのまま意地を張っていたら偏食ぶー子が本当に捨てたかもしれないじゃないか。
しかし次に見た時には魚は皿にはなく、テーブルの上に乗っていたエルが口の周りを舐めていた。
ああっ、エルッ!!このヤ・・かわゆい♪もういいや、魚もエルも。これで丸く納まったと。
昼ご飯にしようと思ってた魚が消えたので、今日の昼は納豆ウィズ豆腐ウィズ賞味期限不詳の生卵である。