人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

朝ご飯バトル

「あともう1回。」と言ってゲームを続け、「あともう少し」。と言って本を読み、結局寝たのが遅くなってしまった。

親知らずの跡が痛み出す前には寝れたけど、朝起きると頭も含めてズキズキ痛んでいた。

しかも眠い。

ダンナに朝ご飯を出すと(本日のメニューはご飯と魚焼いたのと娘ぶー子が気まぐれで作ったみそ汁だ。つまり私は魚を焼いただけ)、猫を抱いてソファで魂を抜かれていた。

「・・・もう・・・寝たら?」見かねてダンナが言ったが、そうはいきません、この後ぶー子が控えております。

しかし魚は先に焼いてしまったし、何かしようにも眠くて頭が痛くて動く気にならない。

ぶー子が来るまで横になろう。隣の和室でゴロン。

あと15分、あと15分、早く寝ないともったいない。

あぁでもぶー子が寝坊するかもしれない、私が先に起きてないと。

枕元に(和室は布団が敷きっぱなしである)ダンナの目覚まし代わりの古い携帯があった。

これを借りよう。

でもいくら今使ってないっていっても、ヒトの携帯だ。一応断りたい。

早く寝たいのだが、ダンナはトイレだ。

出て来い、ウトウト・・・出て来い、ウトウト・・・。

寝れそうだと思ったその時にダンナが部屋に戻ってきて、「目覚ましにこの携帯貸して下さい。」という羽目だ。

くそー、あと何分あるんだ。

アラーム鳴っちゃうよ、アラーム鳴っちゃうよ・・・。

焦ってなかなか眠れず、結局眠りにつく前にアラームが鳴った。眠くなっただけである。

10分延長したが、一度目覚ましにしっかり起こされているので全然寝た気がしない。

ぶー子も起きてこないじゃないか、甘えやがって。

私はぶー子を起こしにプンスカ2階に上がったが、その時急に思い出した。

今日学校、休みじゃん!!

カァ~ッ!!寝損なった。こうなったら今から存分に寝てやる。歯抜け休暇だ、思い知れ。

そのまま寝室に向かい、寝っ転がった。

しかし、寝なくちゃと思うと寝れないものである。

寝てはいけない場面で寝てしまい良くヒンシュクを買うが、私は声を大にして言いたい。

寝てばかりではないんだぞ(泣)

結局アラームを聞く前に起きだして、目覚ましにゲームをやった。

そこへちょうどぶー子が起きてきて、「・・・朝からゲームっすか。いいご身分で。」と言い放った。

くそー、何でこうなるんだ。芝刈りしてる時を見てくれ。

ぶー子は自分の作ったみそ汁とご飯を少しだけ食べて、魚を半分残して行った。

「半分食べる?」と聞かれたが、あいつ、食べたくないものがあるとこうして半分私に食べさせるのだ。

みると皿の横にチョコレートの包み紙が丸めてあった。

この偏食娘ッ、イヤなものだけ人に押し付けてっ。

「いらないよ、捨てといて。」と答えると、いつもと違う返事に驚いて「ええっ!ホントに!?捨てるの!?」と聞き返してきた。

驚くのも無理はない。私は余程の事がないと食べ物を捨てることをしないのだ。

3秒ルールすら存在しない。落っことしたって基本、食べるのだ。

「いらない、捨てといて。」私は繰り返した。

こう言えば観念して食べると思ったのだ。

しかし食べ物を捨てないぽ子、「食べ物を捨てろ」と言葉にすらした事がなく、言うだけでもかなり抵抗があった。

この問答を繰り返しているだけで苦しくなり、「・・・やっぱそこに置いといて。」とついには言ってしまった。

まぁいい、これでマグロの味噌焼きが確実に救われたのだ。

あのまま意地を張っていたら偏食ぶー子が本当に捨てたかもしれないじゃないか。

しかし次に見た時には魚は皿にはなく、テーブルの上に乗っていたエルが口の周りを舐めていた。

ああっ、エルッ!!このヤ・・かわゆい♪もういいや、魚もエルも。これで丸く納まったと。

昼ご飯にしようと思ってた魚が消えたので、今日の昼は納豆ウィズ豆腐ウィズ賞味期限不詳の生卵である。