人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

泥棒猫

本当に月曜日はムナクソが悪い。

なんだって1週間が始まってしまったんだ、コノヤロー。

あのクソ汚い流しと汚れ物で肥えた洗濯機が手招きしてやがる。

あぁいやだ。

そんな訳でダンナが出かけたら寝ることにした。

それにしてもあの流しで朝ご飯の支度をしたんだから凄いだろう。

ところがしばらくすると、下の部屋でエルがニャーニャー鳴き出した。

どうしたんだ?

そうか、まだぶー子は起きてこないし、ダンナが見えなくなって鳴いているんだろう。

時々、人の姿が見えなくなるとこのように泣くのだ。

うー。どうしたことか。

このまま鳴かれちゃ気になってしょうがない。

しばらく考えてから、やはり寝室に連れてくることにした。

ところが下に下りてみるとエルが見当たらない。声ももうしない。

何があったんだ?

「エル~ッ!!」と何度も呼ぶと「・・・ここです・・・。」とトイレからダンナの声が。

エルに鳴かれて困ったダンナが、排便中に連れて行ったのだろう。

ダンナよ、本当にエルを愛しているんだね・・・。

今日はうまいこと、1時間ぐらいで目が覚めた。

そうだっ、午前中に晩ご飯を作るんだから、買い物に行かなくてはだ。

買い物に行くには献立考えなくてはだ。

週末はジャンクな食生活だったから、何かまともなものを食べたい。

飯じゃ、飯じゃ、とまだまだ遠い晩ご飯に思いを馳せて起き上がった。

しかし、流しを見て脱力した。

このままではまたムナクソが悪くなって寝てしまうので、流しはスルーして晩ご飯の献立を考える事にした。

「トリのブツ切り400g じゃがいも4個」と紙に書いて、その紙はしっかり忘れて買い物に出る。

買うものが2つで良かった。

買い物から戻ると、猫たちの様子がおかしい。

ラとミがオドオドとキッチンから歩み出て、カーテンの中に隠れて行った。

出かける前は、ラもミもグッスリ寝ていたのだ。

あやしい・・・。この動きは何かをつまみ食ったに違いない。

キッチンに入ってそれは明らかになった。

あの汚れた流し台の上で、エルが昨日の惣菜のチキンの骨を夢中になってしゃぶっていたのだ。

・・・お前ら・・・。チームワーク悪いな・・・。

だんだんエルも意地汚いラに感化されてきた。

ところでダンナだったらエルを、ラやミと同じように叱れるのだろうか?

流しまわりの掃除に時間を食ってしまい、今日も忙しい午前中となった。

昼ご飯はレトルトカレーを立ち食いだ。

しかし午前中に晩ご飯を作るようになってから、夜時間ができたのだ。当たり前だが。

おかげでちょこちょこゲームを進められるようになった。酒の量も増えたが。

今夜はここに、ベースを弾くという予定を入れてみようと思う。

うまくいったらレギュラー化だ。