まずはこれを見て頂きたい。
娘ぶー子の手だ。エルにやられた。
もちろん一方的にやられたのではなくこちらが構うからこうなるのだが、
やっと普通の子猫としていきていけるのだ、と甘やかし過ぎたか。
ダンナの手も私の手も似たような感じだ。
エルにとって手はおもちゃでしかない。
天使。
私達はエルがかわいいあまりによくこう呼んだ。
今でも時々呼ぶが、もうそれにも無理がでてきた。
「いたずら坊主」がピッタリである。
あらゆるところで爪を研ぐので、あらゆるところがボロけてきた。
おもしろい所で、はいているジーンズというのもあったが、皆耐えた。
こんな調子だからますます増長する。
トイレもなかなか覚えず、ちょうどいい物影があるとしてしまう。
人目に晒されるのがイヤなのかも、とダンナがダンボールで便所ハウスを作ってあげたが、なかなかうまくいかない。
この頃はこの便所ハウスの上に乗ったりするので、ハウスの天井が抜けたりして大笑いだ。
食いっぷりもハンパじゃない。
ラやミの倍はペロッと食べる。同じ時間で。
「飯くれ攻撃」で鳴きまくるのは今のところラだけだが、だんだんエルもつられて鳴くようになってきた。
これでエルが体も声も大きくなったらと考えると恐ろしい。
ラの攻撃だけでもウンザリする程うるさいのだ。
晩ご飯時になると臭いを嗅ぎつけてやってくる。
肩の上に乗り、鼻をクンクンさせている。
だから私は分けてやるのだ。口移しで。
ぽ子、キモいぞと言われようがドンマイン。
今日は呆れているぶー子とダンナに強くお勧めした。
ぶー子は「カワイイ♪」と素直にやった。
ダンナはしばらく抵抗していたが、「・・・そう?」と急に優しい声になった。
いや~、口移すほうもカワイイ♪と思うのだが、外から見てもカワイイ♪ものだ。
しかしこんな調子なので、しつけが全然なっちょらんのだった。
誰かがやってくれないか・・・とみんなが思っているような気がする。
人見知りも始まったので驚いた。
これまで誰にでも抱かれ愛想を振りまいていたが、
まず、西川口の病院へ1ヶ月ぶりに連れて行った時に、先生に向かってフー!!と言い、引っかいた。
これには驚いた。
どうしてしまったのだ?
これまでは単に幼くて、警戒心がなかっただけなのかもしれない。
命の恩人の先生を引っかいたので、私は本当に冷や汗がでた。
先生の方はもうこんなのは慣れっこなのか、「おっ!?元気になったなぁ。」と笑っていたが。
次は、この間の日曜のワクチンだ。これは近所のかかりつけに行った。
女の看護師さんにもフーと言い、先生にはやはり引っかいてかかり、ついでに私も顔を引っかかれた。
「すみません、すみません、今はこんなんですけど本当はとってもかわいいんですけど!!」と言いたい気分だった。
いつも走り回ってばかりで気付かなかったが、ゆっくり歩いていると歩き方がおかしい。
胸の骨と関係があるのかわからないが、水泳のバタフライのように前足を外からぐるっと回すように歩くのだ。
どうも・・・天使っぽくなくなってきた・・・エルだった。
それでもカワイイんだけどね♪