今日の朝ご飯はニジマスだ。
ニジマスって朝食べるものなのか??
・・・半額だったんだよッ。半額ならどんな魚でも出す!!
ダンナもぶー子も猫ではないので、骨は残す。もったいない事に皮も残す。
お腹と時間に余裕があれば私が小骨や皮を食べるのだが、今日はパス。
だからぽ子の朝ご飯はなし。
残った骨と皮を生ゴミを入れる三角コーナーに入れて、着替えに寝室に上がる。
戻ってみると。
・・・・・・・。
久々にやられた。
魚の頭が食い散らかされて床に落ちている。
誰だ?
ゴミを漁る技術があるのは、デカ猫のラとミだ。
エルもおこぼれにあずかったかわからないが、とにかく主犯はラかミだ。
ミはイスの上でボーッとしていた。
ラは口の周りを舐めていた。・・・お前だな。
「ゴラー!!」と言って追うと、裏声で鳴きながら逃げ回る。かわいこぶるな、許さん!!
猫タワーの上で縮こまって、ビビッている。
本人もわかっているのだ。
北朝鮮の強制収容所の如く、ラは大きなリスクを負ってでも食料を手に入れたかったのだった。
確かにラとミのご飯は少ない。大さじ1杯半ぐらいだ。
しかし「あれ?ちょっと多かったかな?」と思うと大抵吐く。
ちびエルに合わせて食事の回数も増えて太ってきたし、どうしようもないのだ。
一方エルは、相変わらずお腹を壊している。
生コンクリートのようなうんこっこを部屋のあちこちに盛っている。
前回病院で薬をもらった時は「食事の量をしばらく減らして下さい。」と言われた。
ネットで調べると絶食させろというところもあった。
だからエルも今日はひもじいのだが。
仕事から帰って来ると、今度はテーブルの下に魚のカスが散らばっていた。
しまった、生ゴミ捨てるの忘れてた。
く~、こんなに時間が経ったら犯人がわからないじゃないか。
しかし・・・。
ミはご飯のお皿の前で座ってこっちをじっと見ている。
エルは私についてまわる。
ラだけがのんびり猫タワーで寝ている。
この時間はみんなお腹が空いているはずなのだ。
ラか?
いや、ラは確実だろうが、ミだって相当意地汚いから一緒になって食べてたかも。
エルは?
減食中だから食べたりなくて一緒に食べたかも。
お前もか??
お前だけなのか??
わからないので全員犯人とみなし、ご飯をあげなかった。
私は猫らの注目の中、ハンバーグを1枚、立ち食いしたが。
ダイニングに座り、メールのやり取りをする。
チラチラと側にいるミを見るが、いつ見てもジーーーーーーーッとこっちを見ている。
う、なんか後ろめたいな。冤罪か?
エルも右から左から顔を見せ、何かを要求している感じ。
んー、じゃ、メール終ったらね。
・・・終ったら寝ていた。
ミがウニャー、ウニャーと鳴きだしたが、あまりにもしつこいので意地になって起きなかった。
携帯がブルブルと震え出したが、なにくそ、負けるもんか。意地張ったら私が絶対勝つ。
ミは諦めて黙った。ほれ見ろ、私が勝った。
私が意固地になったら国だって動くぞ。
じゃ、勝ったからご飯あげるか。なんかすごい意地悪だな(笑)
目をあけるとミはまだご飯のお皿の前でジーーーーーッとこっちを見ていて、エルはテーブルの上で諦めて寝ていた。
シャッター押したら起きちゃいましたが。
んじゃ、あげますよ、と立ち上がってお皿を持ったとたんに3匹がワッと足元に集まってきた。
ラよ、あんた、満たされて寝てたじゃん、アンタは一番怪しいからあげないよ。
ミもエルも今回はちょっとだけ。
ちょっとだけのご飯はあっという間になくなってしまい、物足りなそうにしばらくウロウロしていたけどそのうち諦めてそれぞれの場所に行ってしまった。
心なしかラの表情だけが不満そうであった。