先日ヘナアートの講習(のモデル)に行った時のことだ。
ひとりちょっと風変わりな、というと失礼なようだが、異国からやって来られました、というような人がいたのだ。
アラビアンナイトに出てきそうな妖艶な美人さんで、聞けばバリでのシャーマン修行帰りだという。なるほど納得。
スッと背筋を伸ばし、微笑みを称えつつじっとこちらを見つめる。ドキッ!
「チャクラが見えるんだって!」私を講習へと連れて来た、ユキちゃんが言う。
「チャクラ??」
彼女はじっと黙ってこちらを見ている。そしてやがて、口を開いた。
「チャクラはこの辺の下から順に、7つあります。一番下の第一チャクラが弱いですね。」
ますます「!?!?」。
第一チャクラが弱いので地に足がついておらず、頭の中ではパッパパッパととりとめもなく色々浮かんで来て収拾がつかない状態になっているという。フワフワと漂い、あてどもない。
うわー、確かに、と思う。
私としてはADHDの特性かと思っていたが、次々思いついて手をつけるものの、次々湧いてくるスピードに追い付けないのである。故に何でも中途半端なままで同時進行、もしくは終わっている。
このチャクラを整えるには、裸足で土の上を歩くこと、ガーデニングもいい、とのことだった。
う~ん、ガーデニングはともかく、裸足で土の上を歩くのはハードルが高い。
海なんかもいいらしいが、いかんせん近くにない。
そもそもこういうことを信じるか、というところからだが、正直、良く分からない。
信じるも信じないもない。
判断材料があまりにも少ないし、そこはこの際どっちでもいいように思うのだ。
何かに向かって何か行動をする。
それがポジティブなものであるなら、何かしら自分にとってプラスになるだろう。そう思うことが「プラス」だ。しないよりは、プラスではないか。
そんなことを続けているうちに、信じるようになれればいいし、なれなければ自然にそんなことはしなくなるだろう。
誰しも自分のことには、満足していないと思う。そこに裸足で歩くだけで「可能性」というプラスが生まれるのだ。
ということで、「プラス」の種を貰って来たのであった。
しかし裸足って。
困った種を貰ってしまった。