人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

スタンド・バイ・ミー

今さら、という感じですが。

         

 

   監督:    ロブ・ライナー

   キャスト:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス

 

 

12歳のゴーディ、クリス、テディ、バーン。

ツリーハウスに集まってはタバコを吸い、トランプに興じる退屈な4人組だ。

そこに、「この先の森の中に、死体がある」という情報が舞い込んでくる。こうなったら探しに行こうと俄然沸き立つが、森は30キロも先だ。

死体は、行方不明になっている少年、ブラワーだと推測された。見つければ、英雄になれる。

親には「キャンプをする」と嘘をつき、出発する4人。

延々と線路に沿って歩き、夜は野宿をする。

かけがえのない、青春の1ページ。二度と戻らない、少年たちの思い出。

 

もう本当は、死体なんてどうでもいいのだ。

愛情に飢え、不安に苛まされ、それを誤魔化して生きて来た彼ら。

彼らには、何かが必要だった。それが何か分からず、心の奥底でもがいていた。

無茶な探検も、逃避だったのかもしれない。

そしてこの旅が終わる頃に、彼らはほんの少しだけ、大人になっている。

微笑ましくも、ちょっぴり切ない物語だ。

 

少年の冒険には、私達が忘れかけていたものがあった。

怖れ、いたずら心、ワクワクと、迷いと。

最後まで退屈しなかった。

 

 

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆