今さら、という感じですが。
監督: ロブ・ライナー
キャスト:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス
12歳のゴーディ、クリス、テディ、バーン。
ツリーハウスに集まってはタバコを吸い、トランプに興じる退屈な4人組だ。
そこに、「この先の森の中に、死体がある」という情報が舞い込んでくる。こうなったら探しに行こうと俄然沸き立つが、森は30キロも先だ。
死体は、行方不明になっている少年、ブラワーだと推測された。見つければ、英雄になれる。
親には「キャンプをする」と嘘をつき、出発する4人。
延々と線路に沿って歩き、夜は野宿をする。
かけがえのない、青春の1ページ。二度と戻らない、少年たちの思い出。
もう本当は、死体なんてどうでもいいのだ。
愛情に飢え、不安に苛まされ、それを誤魔化して生きて来た彼ら。
彼らには、何かが必要だった。それが何か分からず、心の奥底でもがいていた。
無茶な探検も、逃避だったのかもしれない。
そしてこの旅が終わる頃に、彼らはほんの少しだけ、大人になっている。
微笑ましくも、ちょっぴり切ない物語だ。
少年の冒険には、私達が忘れかけていたものがあった。
怖れ、いたずら心、ワクワクと、迷いと。
最後まで退屈しなかった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆