人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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野火

大岡昇平の、戦争体験を書いた小説の映画化。

1959年にも映画化された市川崑監督のものもあるが、こちらは2015年の塚本晋也版。

 

          

 

  監督:塚本晋也

  キャスト:塚本晋也、森優作、中村達也、リリー・フランキー

 

 

敗戦間近のレイテ島。

日本軍はもはや壊滅状態となっていて、生き残りは脱出のためにパロンポンを目指していた。

そんな中、田村は肺病を患い、軍にも病院からも見放され、ひとりさまよう。

飢え、疲労、不安、絶望。

それでも田村は前へ進む。

誰もが極限状態になっていた。生き延びるために、狂っていく。

それでも何とか理性を保っていた田村も、ついに目の前の死体に手を伸ばす・・・。

 

一応戦争映画にカテゴライズされるだろうが、ヒロイズムや反戦などと言った明確なッセージはない。「何も訴えない」ことで、強く訴えかけてくるものを感じた。

壮絶ながら静かな逃避行は、静かながら壮絶に心に響く。

極限状態におかれた人間の、むき出しの本性。

そんな中で田村だけがいい人過ぎる感はあるが、そこに救いを見る思いだ。

人間だけが持つ理性を、信じたい。

 

 

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆