人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

みっちゃんがやってきた・6日目

連休が終わった。ダンナは仕事に行く。

今度のお散歩は、私一人で外まで出すことにした。

まだ不安なので娘ぶー子と合流するが、荷物は全部持ち、全てひとりで担う練習をする。

 

前日ダンナとふたりでやり切ったので、少しばかり自信がついていた。みっちゃんの方も、少しばかり懐いてくれたのか、ケージを開けるとすんなり出てきたのだ。ハーネスも簡単につけることができた。

しかしまだまだ「歓迎」という感じではない。「お散歩に行けるのかな?」という感じ。

 

外でぶー子の姿を認めると、ちょっとした間の後にすっ飛んで行った。

ピョンピョン飛び跳ねて、本当に嬉しそうだ。ぐぬぅ。

公園で思い切り走り回り、すこぶるゴキゲンのみっちゃん。そこでまた「お手」に挑戦。

スッと座ったみっちゃんは、目を丸くしてこちらをまっすぐ見据えた。

昨日のあの顔だ。怖い。一体この目は、どんな気持ちを表しているのか?

ここでぶー子の言葉を思い出す。

「私だって最初は怖かったよ。噛まれるんじゃないかと思ったりしたけど、もうその時はその時だ、『負けねぇ』って踏ん張った。」

私もみっちゃんの目を見た。お手。できるでしょ。ほら。強気でいく。そして、信じて。

その時、何かがビッと合った気がした。みっちゃんの手がスッと出てきた。

この感動よ。

あの目は、私を測っていたのかもしれない。私は「やれる」のか。そして私をどう位置づけるのか。

ここでみっちゃんとの距離が、グッと近づいた気がした。

 

無事、家に帰ってきたが、問題もあった。

みっちゃんがはしゃいでぶー子のところへ突進した際、思いがけない力にリードを手放してしまったこと。

他の犬や、下手したら人に向かってこんな風に飛びかかったりしたら大変である。絶対に、リードが離れるようなことがあってはいけない。

もうひとつ、リードを手放せないので、お世話全般、片手でやらなくてはならない。

一時的にリードをどこかにくっつけることはできないか。

 

家に帰ったみっちゃんは、しばらく遠吠えをした。

そんなに大きな声でもなく、回数も少なかったのでやり過ごせたが、懐くにつれてひとりの時間が寂しくなるのだろうか。

可哀相だけど、まだ仕切りを解放するには早い。慣れてもらうしかない。

 

夜の散歩は、ダンナに任せて私はただついていくだけにしてみる。一人で散歩に行く練習だ。

悔しいことに、どうもダンナの方が優位に見える。ダンナの方ばかり見ている。

歩き方も落ち着いてきて、グイグイ引く頻度もすいぶん減った。

最後に走って帰る時には、フッとダンナを振り返ったのだ。ちゃんと見てるぞ!えらいぞミッツ!

 

しかし家に着いてからなかなかミツコ部屋から出てこないダンナ。やがて「ぽ子~~・・・、ハウスしてくれない~~~・・・。」と泣きが入った(笑)

ミツコ部屋に入ると、頼みもしないのにお手をガンガンかましてくるみっちゃん。「だからケージに入れないで」とでも言っているようだ。

ご褒美は使い果たしており、どうしたことかと困っていると、ひっくり返ってお腹を出した。こ、ここまでして入りたくないのか・・・。

朝の時は、エサに釣られてサッサと入ってくれたが、どうやらその隙に置いて行かれることを学習したか。

ぶー子は「軽く抱きかかえて突っ込む」と言っていたが、抱こうとすると嫌がってしまう。

しばらく抱こうと頑張っているうちにうまい具合に背後を取れたので笑、ケージに突っ込んで終了。

今後が思いやられる。

 

しかし、自力で散歩に行くようになり、お互いの距離がグッと縮まった気がする。

まだまだ学習中ですが、今後も頑張ります・・・。