このところ、雨が降らなければ庭に出るようにしている。
睡眠障害でかかっているお医者さんが「日中陽を浴びて運動を」というので、草むしりをすることにしたのである(笑)
「運動、どうしてますか?」と聞かれたときにちょっと焦ったが、「草むしり、いいですよ、あれもなかなか筋力使いますからね。」と言ってくれたのだ。
正直、そんなに筋力を使っている実感はない。一体どのような草むしりをイメージしたのだろうか。
しかしこんな楽な仕事を運動認定してくれたのである。喜んで私はそこへ逃げる。
さすがに毎日のように庭に出ていると、それなりの変化があるものだ。
毎年ほったらかしだったバラには定期的に殺虫殺菌剤をまき、花がらはこまめに切るようにしている。
一度チュウレンジバチが産卵しているところに出くわしてしまったが、取ることもできず殺すのも忍びないので、見逃してやった。
それも二度目ともなると、これらの卵が孵った時のことが心配になって来る。
いつもの殺虫殺菌剤を吹きかけても、ビクともしない。
こうなると腹が立つもので、ハチジェットで追撃する。いたいけな子犬にロケットランチャー程の攻撃である。
物凄い圧でブシューといって、チュウレンハバチはどこかに吹き飛ばされた。
一体ハチジェットの威力とは、単なる風圧なのか?
情けは無用だ。自分が守りたいものを明確にせよ。
もう一つの問題は、地中の幼虫。
これまでにも何度も、雑草を掘り上げたときに出てきている。
どうもコガネムシの幼虫らしいのだが、成虫共に庭の草木には有害とのこと。
対処法を調べると、どのサイトもどの人も「捕殺せよ」という。
捕殺。
簡単に言うが、物凄い言葉である。虫を殺すなど他愛はなくとも、実際に手を下すのが簡単かと言えば、そこがメチャクチャ難しいのである。
具体的にどう「捕殺」するか書いてあるサイトはあまりなかったが、潰すというのが一般的なようだ。
えええー、潰すて・・・EE:AEB64
手で潰すか、足で踏みつぶすか、モノで潰すかという問題ではない。潰すってことは、ブチュってなるよねEE:AE5B1オエエエエエ、それはちょっと・・・EE:AE5B1
何もそこまでする事はないじゃないか。どうかすると丸くて可愛いヤツである。私は嫌いじゃない。
しかしだ。
これとて害虫である。
ゆくゆくは庭にお花をたくさん植えようと計画しているところであった。害虫を愛でてる場合じゃない。
こうして幼虫の処遇に頭を悩ませていたところ、ある日、ちょっと気が付いたのだ。
この頃、良く鳥が庭に下りてくるようになったのだ。窓辺で寝ている大五郎が反応するので、すぐわかる。
見ていると、地面をつついて幼虫を咥えて飛んで行くではないか。
これだEE:AE482
幼虫には気の毒だが、自然の摂理じゃないかEE:AEB80摂理摂理EE:AE5BE
無駄に殺されるより、小鳥ちゃんの血となり肉となる方がいいだろう。
鳥は目と記憶力が凄くいいとのことだ。
小鳥ちゃん、ここにはご飯がありますよ。
私は幼虫を掘り当てると、庭の決まった一ヶ所に移すことにした。
生き抜くか、鳥の餌となるかは、神に委ねよう。
こうして命を裁くがごとく使命を免れ、私は今日も庭に出る。
ハゲちょろけの芝を、根こそぎ剥がしているところだ。土が現れたところから、花を植えていこうと思う。
今年の庭は違うぞEE:AE482