どうやら神津島の話は長くなりそうなので、今後は日常の日記の方を優先したい。
昨日はゴスペルのライブだったのだ。
その話を。
これは、某所に登録してあるアーティスト登録からの依頼で出演したライブであった。
私達のライブではなく、イベントのゲストとしての出演である。
実はその詳細を良く知らないまま赴いてしまったので、色々と衝撃的だったのだ・・・。
いわゆる市民ホールでのイベントであった。
行ってみるとまだ新しい立派なホールで、通された楽屋がまた立派で驚いた。
大きなカウンター状のテーブルの前は、一面、鏡。洗面台も2つついている。
コンセントはたくさんあったし、洋服をかけるスペースも。
舞台が正面から見えるモニターも、ふたつ。
そして、カウンターにはお弁当とお菓子とお茶。スゴイ~~EE:AEB64まさにゲスト待遇である。
謝礼が出るというので、そこそこ大きな規模でさぞかし上手い人が出演する本格的なイベントだと思っていた。そしてこの待遇。
正直、私達のレベルが他の出演者に対してどの辺に位置しているのか想像もつかず、不安だった。
出演は、一番最後。
そのままフィナーレに入って終了とのことだ。
リハが終わるとやることもなくなったので、他のグループを見に会場へ向かった。
行ってみると、中央あたりの出演者席だけは満席で、他はガラガラである。
そして、気がついた。
出演者達には、独特の雰囲気があったのである・・・。
障害者施設のイベントだったのだ。
各作業所の発表会のようなものだ。
どこも同じような形態で、鈴、打楽器、笛などの合奏だ。
年齢はまちまちだが、大人が多かったかな?
そんな大人が、鈴やタンバリンを一生懸命鳴らしているのである。
衝撃であった。
皆一様に、とても楽しそうだ。
無邪気に、一生懸命演奏している。
そこにあるのは、「音楽を楽しむ」、それだけに見えた。他に全く邪念がない。
ひたすら純粋に、ただ楽しんでいた。
一見、どこかの会社員のように見えるおじさんも、子供のようにはしゃいでいる。
この衝撃。
こんなに清らかなものが、この世界にあったのか。
このような場所に、私達の英語のしっとりした歌はミスマッチだったのではないか。不安がよぎる。
ところがこれがまた、思いもよらないリアクションで感動した。
彼らは、ストレートだ。いいと感じたら、素直にいいというリアクションをする。
元気な曲では大きく体を動かして、静かな曲ではゆったりと体を揺らせて、曲にピッタリと寄り添うような反応であった。
そこに計算はない。体の、気の赴くがままに、動いている。
それだけに、歌い手である私達もその反応が嬉しかった。私達の歌が、彼らにちゃんと響いている。
こんなに客席との一体感を感じたのは、初めてのことだ。
最後の曲では、ステージに上がってもらって一緒に歌う設定になっていた。
誰も来なかったらどうしようと実はここも大きな不安要素だったのだが、もちろん彼らはどんどんステージに出て来て、一緒に歌って踊ってくれた。
ありがたいことに、のちに主催者の方からお褒めの言葉を頂いたが、とんでもないよ、むしろ私達がとても大きなものをもらった気がする。
その上、謝礼がビックリするような額で、申し訳ないような気持になった。
今度はもうそんなん抜きで、また一緒に楽しくやりたい。
「Oh、HappyDay」を最後にみんなで歌ったら、フィナーレだ。
直前で知ったのだが、このまま全員でダパンプの「U.S.A」である(笑)
踊ったよ~~~~EE:AEB30