人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

タケノコに試される

いい大人がこんな事を言うのは恥ずかしいが、私はあまり野菜を好んで食べることがない。

家族のために調理するか、安いから買うか。

私が野菜を食べるとしたら、そんなところからだ。

 

それでも歳のせいか、この頃は油断すると「美味しい」などと思ってしまうことがある。

過去にあったのは白菜、チンゲン菜、小松菜、どちらも芯の方がいい。

ブロッコリーの時もあったかな?良く茹でた大根や。

しかしなぜか、その思いは長くは続かなかった。

悪くはないんだけど、結局また普通の野菜になってしまうのだ。

ちょっとしたブームみたいなものである。

 

そんな中。

タケノコが300円で売っていたのだ。

タケノコ。

そんな時代もあった。

何シーズンその思いが続いたかは忘れたが、この美味しさに感動した時代があったはずである。

 

小さいが、300円だ。

旬の味である。ちょっと買ってみるとするか。

 

で、下処理の検索からだ。

今回は鍋にスッポリ入るサイズだったので、簡単だった。

ちょっと皮を剥いて、切り込み入れて、ボツボツを削いで、ぬかと一緒に茹でる。

 

簡単だった。

 

しかし、判断が難しい。

 

冷めたところで皮を剥いていく訳だが、最初はいい。いかにも皮を剥いてる感じだ。

しかしそのうち、皮の根元部分が柔らかくなってくるのである。

色もきれいなベージュだ。

なんか・・・、

 

 

うまそうじゃないか・・・・・・。

 

 

ここは食べられないのか?

上部は薄ら毛が生えていて、まごうことなき皮である。迷いはない。

しかし剥けば剥くほど下部は柔らかく、その範囲も広くなっていく。

 

結局とっても小さくなってしまった。

水を張ったタッパーに入れ、流しには皮だけが残された。

 

「・・・・・・・。」

そのうちのひとつを手に取り、下の柔らかい部分をちぎって食べてみた。

 

 

 

旨いEE:AEB64

すっごくすっごく美味しいじゃないか。これを捨てるのは惜しい。

こうして私は流しの皮を千切りながら、可食部分を食べつくしてしまった。

 

 

謎だ。

皮の剥き方を間違えたか?

それともあそこを食べるのは昔話に出て来るような貧乏人で、あの皮によって貧富が試されるのか?

 

不思議な食べ物である。タケノコ。

美味しかったので、安かったらまた買ってこようと思う。

下処理、もう一度調べて直してみるかなEE:AE5B1