人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

刑務所に戻る。

またやってしまった・・・・・・・・。

これまでになく、順調だったはずだ。

少なくとも、暑いうちは。

私は十分に気を付けていた。

危うく忘れそうになっても、何とか取り返せる範囲でやってこれたのだ。

やがて夏が去り、秋が来て、環境は変わる。

つまり、「それほど気をつけなくても何とかなる」という環境に変化したのだ。

そしてそれは、秋が深まるにつれて、「もっと何とかなる」ようにと変化していった。

容赦ない太陽の光は柔らかい日差しに変わり、その時間もどんどんと減っていく。

時々恵みの雨も降った。

「もっと何とかなる」は「どうにでもなる」に退化し、ついには「忘れる」に至った訳である・・・・・。

あれは、死んでしまったメダカを庭に埋めに行った時の事である。

もう墓掘りは何度もやっているが、暗くなってからが多かったので周りを気にすることはなかったのだ。

その時は昼、快晴。

庭に出て、メダカを埋めて手を合わせ、そうだ、ついでにバラも供えよう、と庭を振り返った。

然るべき結果だ。何ヶ月も放置していたのだ。

バラに関しては相変わらずタフで大量の花をつけてはいたが、もう枯れてしまったものもそのまま残っており、みすぼらしい姿となっていた。

花、ハーブ、観葉類は全滅。

唐辛子も葉はもうクタクタで、辛うじて実だけはグッタリとしながらも緑のままたくさんぶら下がっていた。

唐辛子の収穫を楽しみに、毎日あんなにきちんと世話をしていたのに、終わりはこれだ。

私の脳には、記憶に関する部分に大きな欠陥があるのではないか。

「そろそろヤバい」という期間すらなかった。

ホントにこの時、「うっかりした」という感じでやっと思い出したのである。

こうなるともう、逃げたくなる。

唐辛子だけはフニャフニャながらまだ実がなっていたので水をやったが、あの様子では無意味な気がしないでもない。

唐辛子、どうしたらいいんだEE:AE5B1

中途半端に頑張った期間があったため、量だけは大量だ。

ってかあれがまだ生きていたとして、あんなにたくさんの唐辛子、どうすんのよEE:AEB64

枯れた鉢も、片づけなくてはならない。

私が殺した鉢だ。気が重い。

しかも初犯ではない。常習犯だ。

今度こそ、と思って刑務所を出るのだろうが、結局繰り返してしまうのである。

それでもまだ、このまま終わりたくないと思っている自分がいる。

「自分に負けたくない」などという高尚な考えではない。

懲りていないのだ。

まぁまず片づけてからだ。

そして唐辛子にケリをつけてから、それまでは我慢する。それが今回の刑期だ。

これもうダメっすかねEE:AEB2F

バラも一度綺麗にしないとEE:AE5B1

後ろのオリヅルランは、没。