人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

日月

*「木金土」の続きになってます*

こんな夜だったのだから、翌日の二日酔いはさらに酷くなっていた。怪我もしていた。

日曜日、リハだ。

とても「歌う」などという気分ではない。

それでも行かねばならぬ。

全く力が入らないので、迎え酒でエンジンをかけた。

今回のリハの課題は、メドレー部分の構成であった。

事前にギタリスト氏から手本の動画が送られていたが、彼がいないのをいいことに「短くしてしまおう」と極限まで簡素化してしまった。

彼がいないので、無法地帯と化していたのだ。

中学生の突然の自習状態である。

しかし実際にその曲を通してやってみたら、簡素化し過ぎて無理がある(笑)

結局、ほぼもとの動画通りの構成にならざるを得なかったのであった。

振り向いたら、人がいた。

スタジオ練習である。

メンバーは揃っている。

それなのに、振り向いたら人がいるのだ。どえれー、驚いた。

どこぞでリハ情報を聞いたバンド仲間が、冷やかしに来たのだった。

オバケも宇宙人も信じない人ね。

あなたは信じないから怖くないでしょうが、私はホントにびっくりしたよEE:AE482

結局ひとりでチューハイのペットボトル1本とワイン1本を開け、この日もグデングデンで就寝。

どんなに飲んでも月曜日はやってくる。

そしてこの月曜は、ただの月曜ではなかった。

「一日遅れの父の日」の月曜で、娘ぶー子がサプライズで来る日だったのである。

二日酔いの体でダラダラと準備をし、ぶー子とダンナの帰宅に備える。

ぶー子がデパ地下の惣菜をたくさん買ってきてくれたので、準備自体は楽であった。

むしろ大変だったのはぶー子である。

「片付いた部屋」というレベルの違いから、ぶー子は「こいつはまずい」とまず掃除を始めた。

クイックルはどこだ、布巾はどこだ、お母さんこれしまって。

帰宅したダンナは、もちろん驚いた。

そしてまた、酒宴となるのである。

良く笑った。

いい酒であった。

エルは本当に良く眠る。

それを見て私も良く眠る。

しかしぶー子よ、あんたもまぁまた良く寝るねEE:AE4E6

かくして、怒涛の飲酒ウィークが終わった。

もうしばらく、酒はいい。