人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

フィードバックの必要性

朝食のご飯を盛り付けようと炊飯器を開けると、米は砂抜き中のアサリのようにどっぷりと水に浸かっていた。

初めてではない。この状態、何度も見たことがある。炊飯と保温のスイッチを間違えてタイマーにしてしまったのだ。

寝起きでいきなりこのピンチ。確かなのはこの米は今すぐどうにもならないということである。

冷凍してあったご飯を粥化して切り抜けたが、困ったのは出来損ないのご飯だ。コイツにも水を足し、粥化を狙って再度、というか初の「炊飯」。

こういう失敗があまりにも多過ぎて、ホトホト自分でもウンザリする。

被害を被るのが自分だけならダメージも自分の中で済ませられるが、他人に迷惑をかけることが忍びない。

フィードバック。

なんでこんなことになった?

良く見ないでスイッチを押したからです。

今後スイッチは良く見て押すように。

はい、分かりました。・・・ってならんよな。スイッチなんてあちこちにたくさんあり、一日に何度も押すものも多々、その全てをいちいち良く見て押すなどやってられないし、かと言って例えば、炊飯器と風呂とルンバのスイッチだけ間違えるななどと少しばかり選別されるのも難しい。

「正しくスイッチを押す」ということは、私には高いハードルなのである。

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詰め替え用のリンスをボトルに入れた。

リンスはもうすっかりなくなっていたが、毎度買い忘れ、やっとここまで来たのである。

私はしみったれたケチだから、最後の最後まで搾り出す。その上、この袋の方にもお湯を入れて使うのだ。

それにしても今回は、上手く絞れたようである。ボトルの口のギリギリまで入ったぞ。

・・・って、詰め替え用のリンスって、モノによってそんなに量、違うものか??こんな口のギリギリまで入ったことなんか、今までなかったぞ。

改めてボトルの方を見てみた。

シャンプーの方に入れちゃったのねEE:AEB64まだ入ってたヤツEE:AE5B1透明だから、空なのかと思っちゃったよEE:AE5B1

まったく、こんなことが多過ぎて、ウンザリする。

フィードバック。

ボトルをちゃんと確かめてから、詰め替え用を入れること。

はい、分かりました、これならできそうだが、その行為自体を忘れてしまいそうである・・・。

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今は使わなくなった、和室に入った。室内干しにしていた洗濯物を取りに入ったのだ。

引き戸なので猫が自由に出入りして荒らすようになったため、簡単な鍵がつけてあった。上下にスライドするだけの鍵だ。

それを開け、引き戸を開けて中に入り、猫が素早く入る前に急いで引き戸を閉める。

ガラガラバタン。

たたんだ洗濯物を手に、猫に注意しながら再び引き戸を開ける。彼らは敏感なのだ。こんな冒険のチャンスを逃しはしないで、待っていたりするのである。

ところが引き戸は開かなかった。ビクともしなかった。そして私は悟った。初めてではないからだ。

引き戸を閉じた勢いで、鍵がかかっちゃったねEE:AEB64

さて、困った。困ったが初めてではない。

庭に出る必要もないし、ドアを壊す必要もない。引き戸はふたつあるのだ。もうひとつを開ければいいのである。経験済み。

開かないEE:AE5B1つっかえ棒が仕込んであるよEE:AE5B1どんだけ厳重なのEE:AE5B1

手前に置いてあるゴチャゴチャしたものをどかし、つっかえ棒をはずしてもう一枚の引き戸を開ける。

開いた。

開いたがここからは前回と違う展開であった。

目の前に収納棚が立ちはだかっているのである。

模様替えしたからねEE:AEB64

幸い背丈が腰ほどだったので、そこに上半身を乗せて鍵を開けた。

これにはちょっとビビッた。

フィードバック。

和室の鍵はしっかりスライドさせてから、引き戸は静かに閉めましょう。

こんなのはもうご免だ。さすがに学習するだろう。

しかし二度目だ。三度目がないとは言えない。

引き戸の前に腰より高いものを置かないようにしよう。この方が確実だ。

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夜にはダンナの親戚と、食事会があったのだ。

ヘマする予感満載だが、私の中では滞りなく済ませたつもりである。

ところが家に帰ったら、ズボンのチャックが全開であった。

向こうでトイレには一度も入っていない。なので、私はチャック全開で現れ、チャック全開で帰ったことになる。

フィードバック。の気力がない。

私は相当の間抜けだ。もうフィードバックなど意味を成しはしない。

これは全て、一日の中で起こったことである。

明日は何が起こるやら。