人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

40年後の扉

もう一年ぐらい経ってしまったかと思ったが、まだ半年じゃないか。私にしては早かったな(笑)

図書館に行ってきたのである。

半年ほど前に新聞で知ったごんぎつねの話をきっかけに、いくつか絵本の情報をいただいていた。

無性に絵本が読みたくなり、図書館に行くぞと心に決めたのだが、春が来てやっと行動したのであった。

最後に図書館に行ったのはいつだったか。

恐らく数年以内だとは思うが、それは単なる「トイレ」として入っただけであり、それをカウントしなければ10年ぐらい前になるんじゃなかろうか。

待ち合わせまでの時間つぶしに入り、結構楽しんだ覚えがある。

しかしその場限りであった。

カードを作ればタダで借りることはできるが、私は本を読むのが恐ろしく遅いのである。

期限に迫られて読むのが嫌なので、本はブックオフで100円になったものを買って読んでいる。基本的に、貸し借りはしない。

なので今回はカードを作るところからであった。

それこそ何十年ぶりだろうか、図書館で本を借りるなんて。

手続きは簡単、身分証明を出すとカードを作るための情報の記入用紙をくれる。

テーブルについて書き込もうとすると、そこには鉛筆があった。ふ~む、「図書館」という感じだ。

説明を聞くと、本や雑誌なら、一度に10冊まで借りれるそうだ。

昔は確か、3冊までであった。

お~~、絵本なら10冊ぐらい楽勝だEE:AE5BE大人借りできるぞ。

すぐさま絵本のコーナーに行く。

私はまず、昔読んだ懐かしいものを探しにかかる。

子供の頃、近所の個人宅で週に何度か図書室を開いているところがあり、良くそこに行ったものだ。

気に入ったものは、何度でも借りた。

絵本は好きだったと思う。

思春期に一度本離れをしたが、本は好きなのだ。

しかしあれから40年近く経っているのであるEE:AE4E6あの頃の絵本はどれぐらい残っているのだろうか。

どろんこハリーのシリーズはないか?

難易度の高さでは、タイトルも思い出せない粗大ごみの物語がダントツだ。

捨てられた家電たちに落雷して命を吹き返すとか、そんな話だったと思う。

しかし馴染みのあるものはそう多くはなかった。

まぁ新しい出会いも良かろう。

動物が出てきそうなものを2冊、かこさとし1冊、マドレーヌのシリーズ2冊。

最初っからがめついと思われたくなかったので、5冊で我慢した。

早速5冊読んでしまったが、絵本に対する印象はすっかり変わってしまっていた。

子供の頃は絵をじっくり見たし、物語の内容よりも言葉の面白さに惹かれていたように思う。

しかし大人になっていま読んでみると、「内容オンリー」になっているのである。

どうしたどうした、どうなるどうなる、と先が気になるので絵はほとんど見ないし、言葉の繰り返しや歌のような部分はまどろっこしいことこの上ない。

マドレーヌの話は言葉が難しくて意味がわからなかった部分も多かったはずだが、今日読んだ中ではこれがダントツ面白かった。

ジャケ借りしたのはアタリあり、ハズレあり。

灰谷健次郎の「ろくべえ、まってろよ」は、アタリだ。

穴に落ちてしまった犬を、子供たちが助け出そうと力を合わせる話である。

字ばかり追ってバババッと読んでしまったが、短い時間に色んな思いが錯綜した。

懐かしさ、興奮、じれったさ、安堵感・・・。

もう一度こんどはゆっくり読んでみようと思うが、新しい扉を開いてしまったか。

絵本のカテゴリーを追加しようかと考えている。