ふて寝。
ふて寝の「ふて」は「ふて腐る」の「ふて」かと思うが、ふて寝で死んでやろうかと目論んだ。
昨日は1中バンドの練習日で、スタジオ~庄やといういつものコースが予想された。
練習の段階で飲み始めるので、庄やを出る頃にはいい具合に出来上がりかかっているのが常だが、昨日は日曜日である。翌日は仕事だ。・・・ダンナは。
「明日仕事だし、今夜はF1があるから、絶対に早く帰るからねEE:AE4E5」
いつも調子良く「大丈夫大丈夫~EE:AE5BE」と言いながらも酒に飲まれ、結局足手まといになっている私にダンナはクギを刺す。
「カラオケ~、とか、P~、とか、今日はないからね?いいねEE:AE4E5」
大丈夫大丈夫~EE:AE5BE
「もうマジで帰るから!!」
Pで最初の約束の10時を過ぎ、10時半になってダンナは怒ったように言った。
そりゃ分かってますけど、今は演奏中である。
散々自分は酔っ払いセッションをしておいて、人のは聴かずにサッサと帰ることはできない。
時に演奏しているのは、大好きなロラコスタである。
まぁ私もすでに踊り出しておりダンナの心配も分からなくもないが、私の方は「勝手な奴め」と思う。
勝手なのは私なのだが、酒が入るとその辺が混乱する。
そんなんで今日一日、私はふて寝していたのであった。
結局ダンナはF1の放送に間に合わず、朝早く起きて録画を観てから会社に行ったようだ。
私の方は、家に帰ってからも怒りが収まらず、家出することにしたのだった。
ありったけの金を握りしめ、泥だらけの靴で飛び出した・・・、というのはボウイの「16」だが、「43」歳になっても思考は子供である。
くしゃくしゃのお札をかき集め、まずは自転車で久米川に向かった。
仕事を探さなくてはならない。
カビの生えたホームヘルパー2級免許が役に立たないだろうか。
どうせなら、住むところもセットになっている仕事がいいのだが。
観光地のホテル、都心の飲み屋。
そういえば、タケダさんから熟女パブ「干し柿」の話を聞いたばかりだったが、「干し柿」なら私も雇ってもらえるだろうか。
さしあたって今夜だ。漫画喫茶しかない。ちょっと楽しみEE:AE478
自転車を置く場所がなくて困ったが、その時に料金を見ると・・・2200円。
私がかき集めた現金は、たいした額ではない。2200円・・・、安くはない。
だいたい、寝るだけである。こんなに酔ってはマンガも喫茶もない。
家出は中止だ(笑)その代わり100円ローソンに行って、お酒とラーメンをしこたま買って帰る。
家に戻ったが、誰一人として私の脱走に気づきもせず、ましてや現金かき集めて干し柿にいくつもりだったことなど知る由もなかった。
私はとても悲しい気持ちになり、寝室で引き続き飲んだが、1杯飲み終わる前にグッスリ寝ていた。
朝起きたらさらに悲しくなり、もういい、私は家出もできないのだ、もうここで、この布団で一生を終えてやる、と決めた。
緩やかな自殺である。ふて寝死。
昼にお腹が空いて、ふて寝死も中止だ(笑)
ポロ一を食べる。いつもの月曜日である。
仕方なく、掃除をした。
何の実行力もない人間である。
明日からまた、頑張りますEE:AE4E6