人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

Due Itarian@市ヶ谷

元イタリアンのシェフが作るラーメンである。

こういう上品なものには興味がなかったが、ダンナがここのトマトのラーメンが食べたいというのである。

彼はトマトが大好きだ。

今ハマッているのは、ビールをトマトジュースで割るレッドアイ。

酒のつまみは冷やしトマト。

私は付き合いで行くような形だが、まぁラーメンと思わなければいいのだ。

パスタである。

スープパスタを食べに行くのだ。

そう考えれば、悪くはない。

で、私はトマトの冷麺ではなく、酸っぱいものが好きなので「檸檬らぁ麺」を。

しかし理解してもらえる自信はないが、トマトの酸味は苦手である(笑)

なのでレモン。

透明感のあるスープは確かに酸味でスッキリしているが、物足りないようなことはなかった。

しっかりとして奥行きのある味付けで、塩のクッキリとした旨みが通っている。

そこに柑橘系の酸味が、程良く絡む。

酢のような匂いやクセがなく、香り高い酸味が絶妙だ。

「酸味が強めなので、酸っぱいのが苦手な方は注意」というような事が書いてあったが、麺を食べている分にはそんなに酸味は立っていない。

しかし、スープを飲んでみると、確かに結構酸っぱい。

でもこの爽やかな酸味、私は気に入った。

スープには、ザラザラとした薬味のようなスパイスのようなものが溶け込んでいたが、これも奥行きを出すのに一役買っているのだろう。

控えめながら、複雑な刺激。

麺は、丸い細麺。

程よくコシもあり、この丸さの食感がツルリとして心地よい。

トッピングがゴテゴテとしていないのも、潔い。

品の良いスープを殺さない、控えめなもの。ほうれん草の緑が美しい。

ただ、チャーシューが、これ単品ならかなり好みの味だったのだが、どうもこのラーメンには浮いている印象が。

これだけ個性的にイタリアンを取り入れているのに、チャーシューは「ラーメン屋のチャーシュー」なのである。

残念。

とはいえ、苦手なジャンルだと思って来たが、予想を裏切って楽しませてもらった。

美味しかったEE:AEACD

ぽ子評価です。5段階で、

麺:4

具:3

スープ:5

総評:4

「檸檬らぁ麺」

ダンナの食べた「冷製イタリア麺・赤」