なんでわざわざ麻布十番まで、祭りのために行ったのか。
そういう疑問を持つべきであった。
なぜ、麻生十番の祭りじゃなくちゃいけなかったのか。
「滝山みんなの夏祭り」で充分だったのではないか。
このお祭りを知ったのは、もう2、3年前のことになる。
よく見ていたグルメブログにその様子が載っていて、ぜひ行ってみたいという気持ちになってしまったのだった。
屋台の食べ物が美味しそうだったからだが、祭りに屋台はつきものである。
なぜ、ここじゃなくちゃいけなかったのだろう・・・。
麻布十番の駅を降りて地上に出ると、もうそこはお祭りであった。
喉が渇いていたのでシークァーサーのサワーをジュースのようにゴクゴク飲みたい、と言ったら、それはすぐに見つかった(笑)
しかも生ジュースで割ってくれ、すごく美味しかった。
それを飲みつつ、屋台の並ぶ通りを進む。
が・・・。
まるでラッシュアワーの車内である。
人の流れは遅く、身動きが取れない。
喉が渇くのでサワーをもっと飲みたいのだが、シークァーサーは二度と現れず、流行っているのか、ビールの他はサングリアとモヒートばかりである。
渇くので、食欲が沸いてこない。
とにかく一度、この渇きを癒さないと、何も喉を通らないという感じであった。
かと言って、サングリアやモヒートという気分でもなく、結局通りの端まで来てしまい、そこにあったスーパーで缶のサワーを買った。
ダンナもボトルワインを買い、それをラッパ飲みである。
缶のサワーを2本飲んでやっと落ち着いたが、結局食べたのはコロッケ1個だけであった。
あまりの人に、すっかりテンションが下がってしまった。
麻布十番の祭りに行き、スーパーで缶サワーを買って、コロッケ食べて帰ってきたのである。
しかも首からさげていたカメラのレンズキャップが、ラッシュの人にもまれてドブに落ちてしまった。
なんか疲れた。
「もう、地元に帰りたい。」
私達の祭りはこれからである。
東村山のシダックスで飲んで歌って、ラーメンを食べて帰った。
朝になって「花月で壷ニラ食べるの忘れた・・・。」とダンナに言うと、「は?ラーメン来る前からパクパク食べてたでしょ。」とのこと。
記憶はどこからどの程度なくなっているのだろうか。
とりあえず布団の上で寝ていた。
いい方だろう。