人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

早稲田にて

西武池袋線から。今日はお墓参りの日だったのだ。早稲田に向かう。

まぁ毎月来ているのだ、いつものように花を供え、いつものように手を合わせてほんの5分ほどの行事である。

お寺を後にして、幹線道路沿いの歩道をあるいていた。

早稲田の駅まではすぐである。

何も起こり得ない、ただの帰り道だ。

しかしその時。

正面から歩いてきた女性が、口に手を当てて目を丸くして立ち止まったのである。

明らかに彼女は驚いている。

連れていた子供の事も忘れたように、すっかり立ち止まって。

その視線の先は私達であった。えEE:AEB2F

見覚えのない女性だ、ダンナの知り合いかとダンナの顔を見るが、彼の表情も変わらない。

再び視線を正面の女性に戻すが、相変わらず口を覆ってこちらを凝視したまま固まっている。

人違い?誰かと勘違いしているのではないか?

やがて彼女は驚いた表情のまま手を下ろし、ダンナの「あーEE:AEB30」と言う声が続いた。

会社の人か何かか?それにしても、死人に会った程のリアクションである。なにこの二人、…あーEE:AEB30

私の親友であった。

とは言っても結婚して子供も産まれ、何年も会ってはいなかったので、本当に驚いた。

「怖い顔してるから、怒ってるのかと思ったよEE:AE5B1

いやいや、帽子被って顔半分隠れちゃ分からないでしょ@早稲田EE:AEB64

こういう事は後から言うと言い訳じみてしまうが、ずっとずっとメールしようと思っていたのだ。毎週スケジュール帳に書いては、翌週に持ち越していたのである。

私はあなたを忘れてなんかいないわ!!

時間が…時間がちょっとしたいじわるを…EE:AE5B1

また会おうと言って別れたが、社交辞令ではない。お互い前よりは少し時間ができたので、昔みたいに飲みながら語りたいものだ。

いやホント、驚いた。

驚いたが、彼女のリアクションがドラマチックで嬉しかった(笑)

早稲田にて。