西武池袋線から。今日はお墓参りの日だったのだ。早稲田に向かう。
まぁ毎月来ているのだ、いつものように花を供え、いつものように手を合わせてほんの5分ほどの行事である。
お寺を後にして、幹線道路沿いの歩道をあるいていた。
早稲田の駅まではすぐである。
何も起こり得ない、ただの帰り道だ。
しかしその時。
正面から歩いてきた女性が、口に手を当てて目を丸くして立ち止まったのである。
明らかに彼女は驚いている。
連れていた子供の事も忘れたように、すっかり立ち止まって。
その視線の先は私達であった。えEE:AEB2F
見覚えのない女性だ、ダンナの知り合いかとダンナの顔を見るが、彼の表情も変わらない。
再び視線を正面の女性に戻すが、相変わらず口を覆ってこちらを凝視したまま固まっている。
人違い?誰かと勘違いしているのではないか?
やがて彼女は驚いた表情のまま手を下ろし、ダンナの「あーEE:AEB30」と言う声が続いた。
会社の人か何かか?それにしても、死人に会った程のリアクションである。なにこの二人、…あーEE:AEB30
私の親友であった。
とは言っても結婚して子供も産まれ、何年も会ってはいなかったので、本当に驚いた。
「怖い顔してるから、怒ってるのかと思ったよEE:AE5B1」
いやいや、帽子被って顔半分隠れちゃ分からないでしょ@早稲田EE:AEB64
こういう事は後から言うと言い訳じみてしまうが、ずっとずっとメールしようと思っていたのだ。毎週スケジュール帳に書いては、翌週に持ち越していたのである。
私はあなたを忘れてなんかいないわ!!
時間が…時間がちょっとしたいじわるを…EE:AE5B1
また会おうと言って別れたが、社交辞令ではない。お互い前よりは少し時間ができたので、昔みたいに飲みながら語りたいものだ。
いやホント、驚いた。
驚いたが、彼女のリアクションがドラマチックで嬉しかった(笑)
早稲田にて。