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8種類の洗剤と追加の詰め替え用を1本、ぞうきん3枚に歯ブラシとスポンジを持って、私はそこに現れた。
このスケール。実家の掃除である。
父が旅行でいない隙をついて今回もやってきたが、やはりギリギリなのである、今回も。
父の帰宅は明日であった。
先月の終わりに一度実家に行っていたが、その汚さにまた驚いた。
反射的にスリッパを探し、すぐに履く。
実家が「散らかっている」のではなく、「汚い」で良かった。
よその家の「片付け」は難しいが、「掃除」ならやり方はどこも共通である。
私はムラムラとこのド汚い家をきれいにしたくなった。
「掃除」とは「喜び」に通じるものなのである。
突っ込みどころ満載の家なので、どこからでも始められる状態であった。
まずは昼ご飯をご馳走になったが(まだママンの飯を食べている43歳)、イスに座ろうと思ってそこを見てゾゾー、である。座布団、買ってあげます。
掃除はイスからか、と思っていたが、食べ終わった皿を流しに持っていったら、そっちの方が緊急度が高いことがわかったので流しから。
しかし流しを洗えばとなりの電子レンジの汚れが気になり、電子レンジがきれいになるとその隣の冷蔵庫が、冷蔵庫を拭いている途中に戸棚を見ればそちらも汚い。
とにかく台所中が油でギトギトなのである。
そもそも、キッチンの油汚れ落とし用洗剤というもの自体が油まみれであった。
そんな洗剤も減ってはいたのでたまには掃除しているのかと思いきや、ダスキンの口車にのって買ってしまったのは2年前、しかも去年も同じセット(セットであるEE:AE4E6)を買ったのでそれぞれ2本ずつあると言う。
なんで使いもしないものを買うのか、と聞くと「もう使い切っちゃったと思ってたのよ。」と言うが、明らかに使い切ってる頻度ではないだろう。どういう思考だ・・・。
私も家から持ってきてあったが、こちらを消費するほうがみんなのためだと思い、ダスキン製のものを使った。
1本空いて、2本目に入ったが、それでもまだまだ先は見えない。
いい加減ここは終わりにして次の場所に移りたいのだが、次から次へと磨きたいものが現れるのだ。試練の間か。
仕方ない、この辺で、と自分でケリをつけたのだが、洗い桶の水を空けてひっくり返したら、それがデロデロであった。
しかし、最後の誘惑は真っ黒なフライパンだ。
きれいになった洗い桶をどかしてスペースができたので、サッと洗うだけのつもりで持ってきたのだが、底には信じられないほど分厚いコゲが張り付いていた。
コゲに厚みがあるのだ、驚いた。
年季が入っていたのでタワシで軽くこするに留めたのだが、すると簡単にボロボロと剥がれてきたのである。
触ると柔らかい。
そこにあった割り箸でつつくと、面白いように剥がれだした。止まらん。
止まらんが、全部は取れない。
取れないが、きっとこれは取れるコゲだ!
アイスピックかマイナスドライバーが欲しい。
しかしもう、時間がない。
私は4時に帰るつもりだったのだが、その時点でもう6時であった。
そこでテイクアウトを申し出て、どうしても我慢できなかった洗面台を磨いて終わりにした。
洗面台には一応、掃除用と思われるスポンジが置いてあったが、それはすっかり弾力を失ってクタクタになり、穴まで開いていた。
穴が開いたスポンジなど初めて見たが、一体捨てるタイミングはいつなのだろうか。
ここまで使い込んでいるのに、洗面台のこの汚れっぷり。
このスポンジの製造年月日が知りたいものだ。
ギトギトの床と砂埃だらけの玄関も何とかしたかったのだが、タイムアップだ。
もっと早くに着手していれば、父が帰ってくるまでにまだチャンスがあっただろうに。
考えてみれば、毎回このパターンだ。
結局持って行った洗剤は、1本しか使わなかった。
もちろんそれは家がきれいだったから使わなかったのではなく、他の洗剤のエリアまで到達できなかったからである。
しかしその1本はキッチリ使い切った。というか、足りなかった。
この辺も次回への反省材料にしておく。