人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

土曜日、『ぺ』で芸術性を問う

ハードな週末であった。

ゲームをする暇もなかったと言えば、どれだけ忙しかったか分かってもらえるだろうか(笑)

しかし、土曜が写真、日曜がバンド、どちらももれなくお酒つき。

素晴らしい週末だった。

こんなに充実した日々は、久しぶりである。

土曜日6時集合。

場所は、歩いても行ける近所の焼き鳥屋さんだ。

写真集を作ろう!と言ってくれたキジトラ夫妻との最初のミーティングだが、候補の写真を持ち寄ることになっていた。

その苦労は先日ブログにも書いたが、結局50枚近くの低レベルな写真を全部持っていった。

地獄の選択作業を、プロに押し付けることにしたのだ(笑)

「芸術性」というものには決まりはなく、本人がいいといえばそれで良しなのだろうが、例えば胸に大きく「ぺ」と書いたTシャツにスラックスを履いていたらおかしいだろうか。

人に受け入れられるものが「芸術性」ではないのである。かと言って私はいくらいいと思ったとしても「ぺ」のTシャツは着れない。

しかし、今回選んだ写真の中に「これは『ぺ』ではないのか」という不安な作品がいくつかあったのだ。

不安だったが、世間の「ぺ基準」を知るために持っていくことにした。

一方ダンナは夏休みの宿題状態で、でかける寸前まで選択作業に追い込まれていた(笑)

6時。

この夫妻より先に来ていた試しがないが、キジ兄はすでに「乾杯の練習をしてました」と言って飲み始めていた。

師匠に店の手配をさせ、師匠より遅れてきて、師匠に地獄の選択。

何よりも私と飲むことが地獄の始まりだが、先に言うとこの日は4時半コースだ(笑)感動した。

奥様のカイさんは仕事で遅れるとのことで先に飲み始めたが、まずは写真集(フォトブック、と仰いました)の説明。

ハードカバーでタイトルも入るし、必要なら数枚を1ページに入るように加工してくれるとのこと。今から完成が待ち遠しい。

夢が膨らんだところで、作品発表だ。

先にキジカイ夫妻のものを見ると自分のを出しにくくなるので、私が1番に見せた。

キジ兄は「ふむ~」とか「うんうん」とか言いつつ、「これは使えるね」「これ、いいじゃない?」と悪い言葉は言わないようにプラスだけ拾ってくれた。

しかし問題の「ぺ写真」を見たとたんにブハハ!!なんじゃこりゃ!!と笑い出し、「これはやめときましょう」と言った。

やはりあの写真は「ぺ」だったのである。

問題のぺ写真。

それが分かった途端に私にもどうしようもなく「ぺ」に見えてきて、自分の価値観を恥じた。

しかし他の「ぺ気味」の写真はダンナにすでにぺ認定されていたにも関わらず、クリアした。

そっちの方は意外と好評だったのだが、ぺのボーダーが難しく、今後もぺを持ってきてしまう可能性は大きい。

ダンナの写真は褒められまくっていた。悔しい。

ダンナもダンナだ、寸前まで「いいのがなくて選べない」などと私を欺いて、ふたをあけてみればなかなかいいラインナップである。

この写真クラブ(4月14日発足)の底辺が私であることを思い知った。

次に見たのがカイさんの作品だが、ここでレベルが一気に上がった。

もうね、プロですEE:AEB64

「今回のコンセプトは光と影です。」と言い、その通り、光と影をうまく使ったものがたくさん盛り込まれていた。

当方、ノーコンセプト、ノーテクニック、あるのはぺ写真ぐらいである。

キジ兄の写真にいたっては、プロなのだ、当たり前といえば当たり前だが、すご過ぎる。

まじめに言うが、夫妻の作品で写真集をディアゴスティーニのように隔週でも毎月でも出してくれれば、私は絶対に買う。全部買う。ポスターでもいい。

ここに載せて自慢したいぐらいだ。

もう写真集の打ち合わせに来たことなど忘れ、鑑賞に入っていた。

結論としては、撮り足したい気持ちもあるので締め切りを1ヶ月延ばすことにしたのだ。

今後もコンスタントに作っていきたいと言い、撮影会なども考えた。

新しい扉を開けたが、心躍る第一歩である。

店を出たら、ウチに来ることにした。

汚いくて恥ずかしいが、店から近いし、私たちの関係の距離の方も近くなったように感じたのだ。

夜は更けていく。

タクシーが来て家を出ると、夜が明けかけていた。

楽しい時間というのは、いくらあっても足りないものである。

さらば友よ、続きはまた今度、夜明けまで。