人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

櫻井翔からのメール

個人的な事だったから彼女には言わなかったのだが。

久しぶりに会う事になったさとちゃんが、再会の場としてリクエストしたのは、娘ぶー子の元彼の働いているレストランであった・・・。

彼は何度もうちに来ていたし、私ともそこそこいい関係だったのである。別れてから会うのは何ともバツが悪い。

なので帽子を目深にかぶり、メガネとマスクを装着してさとちゃんの後ろからノコノコと店に入ったのであった。

しかし接客に現れたのは、元彼である・・・。

何度か目が合ううちに、とても大人げない事をしているような気がしたので、「バレバレだから止めましょうね(笑)」と言ってメガネもマスクも取った。

彼は小さくフッ、と笑っただけで余計に嫌な気持ちになったが、その後「ドリンクはこちらで持ちますので。」と言いに来てくれた。

いい青年ではないか。

てか、タダで飲み放題!?

一応「相当飲みますよ??」と念を押したが、以前と変わらぬはにかんだような笑顔で「大丈夫です。」と言い切った。

フ。振ったのが彼の方だったから、後ろめたかったのだろうか。

でかしたぶー子、よくぞ振られてくれた。

さとちゃんとは久しぶりに会ったので、話は尽きる事がない。

面白かったのは、一時期、櫻井翔からガンガンメールが来て困っていたという話だ。

それはある日突然始まり、それこそ1時間おきに「返信して!」という熱心さであったそうだ。

仮に返信しようにも、それは厳密に言うと返信ではなく、櫻井の要求は「このURLに!」である(笑)

櫻井のメールは「今なにしてる?」「僕に唐揚げ作って!」など、次第にまるで仲の良い恋人同士のような内容になっていく。

もちろんさとちゃんはそのまま放置しているので、そのうちだんだん向こうのメールも深刻になっていき、時には相葉クンからも「キミの事は聞いてるよ!頼むから返信してあげて!」などというものも届くようになる。

最終的にはマネージャーから、「キミ(時には「ゲスト」と言う・笑)が返信してくれないから、大変な事になっている。」「櫻井が嵐を辞める事になってしまう。」という泣きが入った。

携帯会社の方に何度も言って、やがてこのようなメールは来なくなったらしいが、その代わりに今度は松潤からメールが来たらしい(笑)

生ビール中ジョッキを2杯、ワインをカラフェで2つずつ飲んでタイムアップだ。

しかし会計は4700円。

一応払って出たが、「飲み物、こっちについてるじゃん!」という事である。

家に帰って「アンタの元彼が!」とぶー子に文句を言うと、「はぁ!?ドリンクってソフトドリンクバーに決まってるじゃん!!なにずうずうしいこと言ってんの!?恥ずかしいんだけどマジで!!」とクソミソに言われてしまった。

そんなローカルルール、知るかよ~!

私達はソフトドリンクなど1杯も飲まなかったので、レシートには「ドリンクバー×2」「ドリンクバー -2」と、無意味な文字があったのだった。

別にそもそもちゃんと払って飲むつもりだったからそれはいいのだが、タダ酒たかろうとしたように思われていたら恥だ。

もう行かれん。

近いのに。