人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

脱・脱糞天使

ところで、エルの嬉しい変化はまだあるのだ。

避妊手術とは関係なさそうなので前回の話とは別にしたが、非常に喜ばしい事である。

脱糞天使と呼ばれているエルは、4歳にもなるのにいまだにどこででも平気でトイレをしてしまう。

大きいのも小さいのも、側で見ていようが出かけていようが、平気でひょいっとやってしまうのだ。

もちろん色々努力はした。

汚したところは綺麗に拭き取り、香水やしつけスプレーをまいた。

やられそうなところには物を置いたり、諦めてトイレを置いたりした。

叱った。

叱らないようにした。

できることは全てやりつくした。

そして、もう諦めかけていたのであった。

拭けばいいのだ、エルにはもしかしたら何か障害があるのかもしれない。

生きてるだけでいいじゃないか。

ある日、トイレの砂を切らせてしまった。

ネットで注文しているのだが、我が家の在庫切れに気付いたのが遅かったため、足りなくなるという事態に陥ってしまったのだ。

何せ我が家には7ヶ所のトイレがある。

正確には10ヵ所程度だが、砂のトイレの数は7つだ。

仕方なくトイレにしている場所は、いつか卒業できたらいいのにという希望をこめて、砂ではなくペットシーツを置いてあるのだ。

こんなに数が増えた原因は、エルである。

エルがあちこちでするので、増えてしまったのである。

ただでさえトイレができない姫が1匹いるのだ、砂がなくなるとはピンチである。

そもそもあまりトイレは使わないからピンチとも言い切れないが、とにかくトイレの環境を悪くしたくないのである、こちらとしては。

なので、7ヶ所の減ったトイレの砂は1ヶ所に集め、砂がなくなったトイレは一時的に全てペットシーツにしたのである。

これが転機になった。

どうやらエルは、砂のトイレが嫌だったようである。

「砂の種類が気に入らない場合もあります」という話は良く聞いたので、砂を変える事は何度かしたが、ペットシーツに変えるという事は思いつかなかった。

エルは脱糞天使でも障害児でもなかったのだ、砂が嫌だっただけである。

現在トイレは砂のトイレとペットシーツと半々の割合だが、その後1ヶ月以上経って、粗相は1度だけである。

それも、汚れたトイレをほったらかしていたからなので、エルのせいではない。

ちなみにエルは、ウンチEE:AE4F5の方だけは砂のトイレでやる。

ペットシーツを増やしただけで、ウンチも砂のトイレでちゃんとしてくれるようになったのだ。

トイレでしないのには、やはり理由があるのだろう。

参考までに書かせてもらったが、こうなったら布のトイレもあり得るだろう。

オムツだと思えばいいのだ。洗って使えばエコにもなる。

想像力を働かせて、愛猫に快適なトイレを!!