ところで、エルの嬉しい変化はまだあるのだ。
避妊手術とは関係なさそうなので前回の話とは別にしたが、非常に喜ばしい事である。
脱糞天使と呼ばれているエルは、4歳にもなるのにいまだにどこででも平気でトイレをしてしまう。
大きいのも小さいのも、側で見ていようが出かけていようが、平気でひょいっとやってしまうのだ。
もちろん色々努力はした。
汚したところは綺麗に拭き取り、香水やしつけスプレーをまいた。
やられそうなところには物を置いたり、諦めてトイレを置いたりした。
叱った。
叱らないようにした。
できることは全てやりつくした。
そして、もう諦めかけていたのであった。
拭けばいいのだ、エルにはもしかしたら何か障害があるのかもしれない。
生きてるだけでいいじゃないか。
ある日、トイレの砂を切らせてしまった。
ネットで注文しているのだが、我が家の在庫切れに気付いたのが遅かったため、足りなくなるという事態に陥ってしまったのだ。
何せ我が家には7ヶ所のトイレがある。
正確には10ヵ所程度だが、砂のトイレの数は7つだ。
仕方なくトイレにしている場所は、いつか卒業できたらいいのにという希望をこめて、砂ではなくペットシーツを置いてあるのだ。
こんなに数が増えた原因は、エルである。
エルがあちこちでするので、増えてしまったのである。
ただでさえトイレができない姫が1匹いるのだ、砂がなくなるとはピンチである。
そもそもあまりトイレは使わないからピンチとも言い切れないが、とにかくトイレの環境を悪くしたくないのである、こちらとしては。
なので、7ヶ所の減ったトイレの砂は1ヶ所に集め、砂がなくなったトイレは一時的に全てペットシーツにしたのである。
これが転機になった。
どうやらエルは、砂のトイレが嫌だったようである。
「砂の種類が気に入らない場合もあります」という話は良く聞いたので、砂を変える事は何度かしたが、ペットシーツに変えるという事は思いつかなかった。
エルは脱糞天使でも障害児でもなかったのだ、砂が嫌だっただけである。
現在トイレは砂のトイレとペットシーツと半々の割合だが、その後1ヶ月以上経って、粗相は1度だけである。
それも、汚れたトイレをほったらかしていたからなので、エルのせいではない。
ちなみにエルは、ウンチEE:AE4F5の方だけは砂のトイレでやる。
ペットシーツを増やしただけで、ウンチも砂のトイレでちゃんとしてくれるようになったのだ。
トイレでしないのには、やはり理由があるのだろう。
参考までに書かせてもらったが、こうなったら布のトイレもあり得るだろう。
オムツだと思えばいいのだ。洗って使えばエコにもなる。
想像力を働かせて、愛猫に快適なトイレを!!