人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

Endless War

まるで飼育小屋の臭いである。

ここでご飯食べてるんだからすごいぞ、我が家は。

相変わらず猫らの粗相率は高く、毎日が戦いである。

戦ったって負けるのだから、戦いを放棄すると大変なことになる。

しかし、毎日朝から晩まで猫らの糞尿と戦い続けるには、相当の気合を要するのだ。たまには投げる。

たいがいが酔ってるか二日酔いかの時だが、そうなると飼育小屋どころではない。動物園である。

一応、猫の砂もペットシーツも消臭仕様になってはいるが、①トイレからはみ出した場合、または②砂のとりかえをサボった場合、③出したてホヤホヤの場合などはどうしても臭いEE:AE4F4

逆を言えば、①こまめに砂を取り替えて、②はみ出したものは速やかにふき取り、③出したてホヤホヤのうちに片付けてしまえばそう臭わないはずである。

しかし3つも頑張れないのが現状である。

その上、いくら動物の糞尿だといっても、これだけ関わっていれば慣れる。

最近では手でEE:AE4F5を拾うことすらある。その方が早いのだ。

つまり、私は猫らの糞尿に同化しつつあるということである。

我が家の猫のトイレ管理が大変な理由は、「ちゃんとトイレにしてくれない」というのが主だ。

先にいた姉妹猫2匹は、ほとんど粗相をすることはなかった。

ところがエルが増え、まずエルがトイレを覚えなかった。

そして、エルにライバル心を燃やすラが、まるでエルと粗相の実績を競うようにあちこちでマーキングをするようになってしまった。

これはいまだに続いており、もう半分諦めている状態である。

やられてしまいそうな場所というのはある程度決まっているので、その多くは仕方なくトイレにしてしまった。

叱って拭いて、ではラチが開かないのである。

物を置いてもダメだ。置いたものかその手前にしてしまう。

歩きにくいものや、ベタベタするものを敷いたこともあるが、やはりそこに向かってかその手前でしてしまう。

何でも置いた。

毛足の長いタオル、ぞうきん、新聞紙、アルミホイル、ハンドクリーナー、猫の餌場にしたりもした。

しかし彼らは、気まぐれにどこでもしゃがんでしまうのだ。

わたしゃ疲れたよ・・・。臭いくらいなんぼのもんじゃい、という気持ちもわかって欲しい。

今日も、的を外したオシッコを拭いていた。

そこにはペットシーツを敷いていたが、できればこの場所はトイレと認めたくなかった。

そこは、古紙回収日を待つダンボールと古雑誌を置いている場所なのである。

他にトイレはいっぱいあるのだ、ここだけは譲りたくない。

だから、トイレは置かず、ただペットシーツを敷いていただけなのであった。

しかし、ただペロンと敷いてあるがために、的を外すことが多いポイントでもあった。

あぁ、いっそここをトイレにしてしまえば、掃除はもっと楽になるし悪臭も減るはずだ。

いや、そうはさせるかEE:AE4E5きっと何か方法があるはずである。

きっと何か方法があるはず。

そう思いつつ、こんなに年月が経ってしまったが、ついにその方法を思いついた。

思いついて失敗したことしかないから成功するかは分からないが、今度こそイケそうな気がするEE:AEACE

実は我が家の猫のトイレは、砂を入れるものとペットシーツの他に、ひとつだけ「おまるdeキャット」というまともなトイレがあった。

他はほとんどただの100均のトレーばかりだが、これはおまる型をしていて、真ん中に穴の開いたフタに乗ってしゃがむ、という変わったものである。

エルの粗相率があまりにも低いのでこのような意外なものにすがったのだが、結局エルどころか誰も使わなかった。

誰も使わないのである。

つまりこれを置いたところには、糞尿害は起こらないのである。

どうも使い方を間違っているような気がしなくもないが、それに気づいてからは、ダンナの寝室の角に置いた。案の定、そこでは誰もしなくなった。

私はダンナの寝室から「おまるdeキャット」と取ってくると、ふたを取ってほこりを洗い流した。

そして古紙置き場にそれを設置し、その代わりにダンナの寝室の方には猫用のハウスを置いた。

これが成功したところで、他にも似たようなポイントがたくさんあるのだ、まだ私は解放されない。

恐ろしいことにこのようなポイントは、増えることはあっても減らないのである。

歯痛と一緒だ。一生付き合う覚悟である。