花粉症患者は、今日泣いた事だろう。
酷かった。
ホントに今日は酷かった。
ナゾネックスとの出会いによって、おととしから私は健常者とあまり変わらない日常を送る事ができるようになっていたが、ナメておった、ナゾネックスも完璧ではなかったのだ。
身をもって思い出したのだ。
先生は「この薬は鼻づまりに効きます」と言っていたのだ。
つまり揚げ足を取れば、くしゃみ鼻水にはそれほど効かない可能性があるという事である。
午前中にダンナから「鼻がツラい」というメールが来ていたが、私の方は変わりなく、平和に過ごしていた。
時々目が痒くなったが、薬でしのげる範囲である。
しかし午後仕事に行ったら、猛烈に目が痒くなってきたのである。
目薬は持ってきていなかった。
痒い。
目頭に管を通して水洗いしたい。
散々搔いて目がフヨフヨになった頃に、目薬を持っている人がいる事がわかり、それを借りたら少し良くなったのだ。
しかし今度は鼻が、壊れたかのようにくしゃみを連発して水を垂らし始めたのだ。
仕事に集中できない。
こんなに酷いのは、何年ぶりだ?
やはり今年は花粉が多いからなのだろうか。
ティッシュはあらかじめ、私の目の前にひとつボックスを置かせてもらっていたが、あっという間に半分ほどに減った。
そして私の鼻の下の皮も、半分に減ったような気持ちである。
これからこんな毎日になるのなら、やわらかティッシュを自腹で買ってくる事になるだろう。
目も鼻もムズムズしていたが、ここで、素晴らしい事を発見した。
たまたま「鼻トールメントール」というアメをもっていたのだが、これがスースーして、ムズムズをごまかしてくれたのである。
眠気覚ましに舐めた強烈なメンソールキャンディだが、目や鼻の方にも効くとはいい仕事をするヤツだ。我が家の壊れかけの洗濯機に見せてやりたい。
ミンティアのハードも、結構頑張ってくれた。
とりあえずこれで仕事中はしのいだが、家に帰ってからアメがない。
長い目で見ても、アメだけでは心もとない。
早急に、去年飲んでいた薬をもらいに行かなくてはならない。
今年はナゾネックス1本では、無理そうである。