私たちは、激しい睡魔と戦っていた。
眠い。
こんな事なら、早く寝ておけば良かった。
昨夜も3時半まで狩猟に出ていたのだ。
なんだかそんな自分達が誇らしいのが、怖い(笑)
しかし、そのツケは回ってくるのである。
今日のメインイベントは、大五郎の去勢手術である。
この予定を軸に他の予定を入れるのだが、まぁ予定と言ってもラーメンであるEE:AEAC5
とにかくダイが病院にいる時間を極力少なくするために、午前の診療時間の終わる頃に連れて行き、「お迎えOK」の連絡が取れ次第病院へ、というコースにした。
そうなるとあまり遠くにはいけないので、本日はラーメンオンリーである。
しかし午前中に牛丼食べただけで、どえらい睡魔が襲ってきた。
これが幕開けであった。
「ダイを迎えに行ったら寝れる」と呪文のように唱え、その場その場をやり過ごす。
ダイはそれほど病院は嫌いじゃないし、私はあまり心配していなかった。
手術もオスなので比較的簡単なものらしいし、問題は私達と離れることぐらいだと思っていたが、迎えに行ったダイは・・・。
「手術自体は問題はなかったんです。」「が。」
が?
先生は笑顔で言ったが、困惑は隠せない。
サッと私達に不安がよぎる。
「エリザベスカラーが相当嫌なようで、凄く・・・興奮して・・・。」
相当暴れたようである。
・・・という事も、実はこの時点では私も「嫌がった」ぐらいのものだろうと思っていた。
しかし家に帰ってキャリーバッグから出すと、猛烈に暴れだした。
カラーを蹴って蹴って手で外そうと暴れ、しまいには飛び上がってひっくり返った。
「嫌がる」なんていうレベルではない。
パニックを起こしている。
見ると爪は血だらけであった。
こんな(泣)
先生はとりあえず3日ぐらいまでは頑張ってつけさせたいと言ったが、何とかならないものだろうか。
この頃はカラーをつけない病院も多いらしいが、それは傷口を舐めない前提であろう。
勝手に取って傷口を悪くしてしまうのは怖いが、もう見てられない。
私たちは眠くて眠くて仕方がなかったが、ダイの横に座って体をさすりながら、ウトウトして過ごした。
撫でている間は落ち着くが、突然「なんじゃあ、こりゃ!!」と我に返って暴れるので、安心はできない。
介護だ。
飲んじまったが、これは朝まで付き合う覚悟だ。
明日の家事は免除ね。
と思うと、つい酒が進んでしまうぽ子であるが。