人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

病人

なんと・・・、平日だと言うのに酷い二日酔いだ。

こんなに酷いのは、久しぶりである。

頭が痛いので起き上がれなかったのだが、朝になるとダンナがジュースを持ってきてくれた。

・・・というと「なんて奥さんラブEE:AE595なご主人なの!」の臭いがするが、メインはエルの朝ご飯である。

「ああっ、えうー!!」

毎朝繰り返しているにも関わらずダンナはエルを見つけると感嘆の声を上げ、「可愛い」「可愛い」と言いながら朝ご飯を食べる姿を見つめていた。

もちろん私の事を「可愛い」と連呼しながら見つめるような事はない。

ガブガブとペットボトルのジュースを爆飲みすると、バタッと再びベッドに倒れこんで目を閉じる。

起きる気、全くナシか。

ダンナが朝、何を食べて行ったのか、私はいまだに知らない。

しかし、

渇きは癒えたが、ひどい頭痛である。

薬を飲むには起き上がって階段を下りて救急箱から薬を出さなくてはならない。

近くて遠い国・北朝鮮、近くて遠い箱・救急箱である。

こんな時つくづく自分は大人になったんだなぁと実感する。

自分で行くしかないのである。

ママは持ってきてくれないのである。

北朝鮮に行って薬を飲むと、また眠る。

頭痛、吐き気、倦怠感。

二日酔いは立派な病気である。

原因が酒だというだけで、なぜ同情されないのだろうか。

昼前に観念して起きたが、頭痛は治まっていた。

フー、じゃあアレをやらなきゃね。サッポロ一番みそラーメンぽ子スペシャル。

何がスペシャルって、今日は納豆を入れたのである。

ウマイ、ウマイ、ウマイ、ネムイ。

食べたら眠くなり、ソファで出勤20分前まで眠る。

ダメ押しのナロンエースを2錠追加し、出勤だ。

何とか通常の二日酔いぐらいにまでは持ち直した。

家に帰る頃には健常者と変わらぬほど、健康を取り戻していた。

たりーのでラーメンでも食べに行こうかと目論んでいたのだが、それは中止にして焼くだけの肉を買った。

「平日ラーメン」は、緊急時にしか発動してはいけないのである。

私は大人になったのだ。

ママのラーメンは必要ない。

さて、金曜日なのだ、飲む。

あまり気が進まないが、金曜の夜に飲まずに寝るほど子供ではないのだ。