背中のタンクに、エネルギーをたっぷり充電して家を出る。
これだけあれば、明日まではもつ。
私はエネルギーの使い方には自信があった。
消耗しない、それに尽きる。
無駄なことに費やさなければいいだけの事だ。
それがこの頃、家に帰る頃には空っぽになっている。
どうしたぽ子、とダンナがとりあえずそこに酒を注ぎ込む。
ヘトヘトだ。もう明日の分がない。
適当に目をつぶり、適当に耳を塞いでいないと、エネルギーがどんどん流れていってしまうばかりである。
「ほら、タンクに穴が開いてますよ」と教えていた私が、他人の手でタンクの穴を塞がれている。
大切なものは守られているか?
自分は最善を尽くしているか?
ストレスの発生源は、大抵そこである。
最初の答えはYesで後のはNo、つまり半分は自業自得なのである。
しかし最善を尽くすにはエネルギーがもう足りない。
その分は今夜もアルコールで補うが、明日には蒸発してなくなっているだろう。
もっと高濃度のエネルギーを充電しなくてはならない。