人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

エネルギー

背中のタンクに、エネルギーをたっぷり充電して家を出る。

これだけあれば、明日まではもつ。

私はエネルギーの使い方には自信があった。

消耗しない、それに尽きる。

無駄なことに費やさなければいいだけの事だ。

それがこの頃、家に帰る頃には空っぽになっている。

どうしたぽ子、とダンナがとりあえずそこに酒を注ぎ込む。

ヘトヘトだ。もう明日の分がない。

適当に目をつぶり、適当に耳を塞いでいないと、エネルギーがどんどん流れていってしまうばかりである。

「ほら、タンクに穴が開いてますよ」と教えていた私が、他人の手でタンクの穴を塞がれている。

大切なものは守られているか?

自分は最善を尽くしているか?

ストレスの発生源は、大抵そこである。

最初の答えはYesで後のはNo、つまり半分は自業自得なのである。

しかし最善を尽くすにはエネルギーがもう足りない。

その分は今夜もアルコールで補うが、明日には蒸発してなくなっているだろう。

もっと高濃度のエネルギーを充電しなくてはならない。