ぼくはあの街に二度と行かないはずさ
ぼくの心が死んだところさ
そしてお墓が建っているのさ
奇しくも、清志郎の命日だったか。
私はそんな心境である。
恥の95%は酒のせいである。
その上、酒ばかり飲んでいるので、恥だらけの人生だ。
ぽ子はあの店に二度と行かないはずさ。
ぽ子の心が死んだところさ、そしてお墓が建っているのさ。
行ってみるといい、本当に建っているから。
私は自分で墓を建ててきたのだ。
もう二度と行かないようにと。
二日前に行ったばかりの「P」である。
つまり二日前に恥をかいてきたばかりなのだが、ダンナの大好きな「P」に自分だけ行ってしまった後ろめたさがあり、この連休にもう一度行きたかったのである。
また新しい出会いがあった。
歯でソロを弾ける激うまジミヘン兄貴と、まるでピックで弾いているような迫力のあるベーシスト。
名前を何度も聞くのだが、酔っていたので覚えられなかった。
ふたりまとめて「○○と××です」と言われるのでさらに難易度が上がり、とうとう覚えられずに帰ってきてしまったが、一緒にたくさん演った。
他のお客さんも交えてビートルズ、ZEP、クラプトン・・・。
そして、よせばいいのに、私はそこで目下練習中のレインボーの「I Surrennder」を弾くのである
もう上手いとか下手とかいう段階ではない、「弾けない」のである、全く。
あんなに練習したのに、こんなに悔しくて恥ずかしいことはない。
しかも付き合ってくれたのは先の超うま(「P」で会った中で一番、と言ってもいい)ベーシストで、彼はドラムを叩いてくれたのだが、ふたりでやったのだ、私の弾けないっぷり炸裂、恥の大発表会である。
彼は「負けんな!!」と叱咤しながらずいぶん長く叩いてくれたが、弾けんものは弾けんのだ、私は負け犬のようにしょんぼりしてステージを下りた。
それこそ遠吠えになりそうであまり大きな声では言えないのだが、毎日練習して、もうちょっとマシに弾けるはずなのだ。
何が悔しいって、そこである。
大袈裟でなく、「ここだっけ?」という感じの音を出しただけで終わってしまった。
久米川の音楽BAR、POPROCK。
人の温かさに触れ、気持ち良く音を出し、音楽を語り、グラスを傾ける。
私はそこで一体何をしている??
人の温かさに甘え、変な音を出し、酔っ払ってグダグダになり、それでも飲む。
どんな事にも気づくのが遅く、コトを大きくしてから尻拭いをする有様だ。
しばらく謹慎しようかと思う。
その間にもっともっと練習する。
上手くなりたい(泣)