キャストは吉岡秀隆、大沢たかおである。
シーンはブリザードの吹きすさぶ北極。
あたりは氷と吹雪に閉ざされ、他には何も見えない。
二人はもう完全に方向感覚を失い、ただ足を前に運んでいるだけであった。
このままふたりともここで果てるのだろうか。
そう思った時、突然前方に、いつものあの駅の改札が現れるのである。
そこで吉岡は少しずつ大切な事を思い出してくるのだ。
自分には何かやらなくてはならない事があったはずだ。
そうだ、僕はここにいた。
自分の世界に帰ってきたのだ。
ここでやらなきゃならない事があるじゃないか。
それを教えるために大沢は僕を呼んだのだ。
そう、大沢はもう、何年も前にこの世を去っていた。
吉岡は大沢を振り向こうと迷ったが、振り向けばもう駅には戻れなくなることは何となくわかっていた。
ありがとう、大沢。
僕はこれから彼女に思いを伝えに行く。
ちゃんとここに武器もある。
ライト・ボウガン。弾はLv3貫通弾。
こいつでもう何匹もモンスターは狩ってきたから、自信はある。
課金コースに入っているから、彼女のフィールドには行けるはずだ。
これで彼女の胸を撃ち抜くのだ・・・・・・・。
そして吉岡は、ボウガンを片手に一橋学園の改札を抜けていったのである。
ジ・エンド。
そんな夢を見ていたので、寝坊するのである。
ちなみにこの話ははこのラストシーンだけであった。
それ以前は社内旅行の宴会でバカ騒ぎをしていた。
夢とは唐突で、とりとめもないものである。
月曜日。
一週間が始まった。
そして今週も決心する。
「今週こそ、金曜まで飲まない」と(笑)