「じゃあお父さんはどうなのEE:AEB2F」
娘と妻の間に挟まれて、ダンナは冷や汗を流す。
いつもの事だ。
わがままな女同士でことごとく対立するが、最終的な選択を迫られるのはダンナである。
「えEE:AEB2Fあ、俺は別にどっちでもいいよ、ナハハ」
そしてたいがい、どっちでもいいなどと曖昧な返事をするのだ。
「ホラEE:AE4E5どっちでもいいっつってんだから、おかーさんがカラオケにすればいいだけじゃんEE:AEB30」
「だから、今モンハンが入魂祭だから、ガンガン狩ってポイント入魂したいんだってEE:AE4E5」
「んなもん、いつでもできんでしょーが、このゲームオタクEE:AE4E5」
「入魂祭はいつでもやってる訳じゃないEE:AE4E5」
「じゃあいいよEE:AE4E5お父さんと二人で行くEE:AE4E5」
「お父さんも同じ猟団なんだから、ポイント入れてもらいますEE:AE4E5」
カラオケEE:AE4E5
ネトゲEE:AE4E5
どちらも譲らない。秋葉原の駅のホーム。
「たまに娘がいるっつーのに、そんなにネトゲがいいかEE:AE4E5」
「たまに家にいれば、そんなにカラオケかEE:AE4E5」
「お父さんッEE:AE4E5」
「お父さんッEE:AE4E5」
「いやホント、俺はどっちでも…EE:AE5B1」
「もー、おかーさんEE:AE4E5カラオケEE:AEB30」
「モンハンの入魂、んEE:AE483」
「EE:AE483」
「分かった。家に帰ってからすぐモンハンやるから、100ポイント入魂したら行ってもいい。」
「え~EE:AEB2F疲れたとかかったるくなったとかナシだよEE:AEB30」
フン、言うかEE:AEB80
両方欲張れるなんて、言う事ナシだ。
果たしてダンナがカラオケやモンハンをやりたいのか、とうとう誰も聞かなかった。
選択は最初から「カラオケorモンハン」のみである。
「本当にモンハンやってからカラオケ行くの…EE:AE483」
西武新宿線の電車の中で、歩き疲れたダンナが弱々しく言った。
さぁ、どうでしょうか。
あと2、3時間もすりゃ、分かるだろうEE:AEB80