人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

You're My Only Shining Star

久々に朝を見た。

飲みゲー、5時。

正確にはゲームを終えたのは4時ごろだったと思うが、そこからネットサーフィン、もう4時も5時も同じじゃないかという開き直りである。

ダンナはコントローラーもそのまま、ソファにもたれて撃沈していた。

で、吐いた(笑)

飲めば飲むほど楽になるんじゃないかと頑張って飲んだが、最後は罰ゲームに近かった。

久々に家飲みで吐いたのー。

なもんで、起きたら昼である。

今日は娘ぶー子の誕生日を祝う日に充てていたが、スタートからこれである。

ぶー子もぶー子で、「つけ麺食べたい」というメールを深夜によこしていたが、昨夜から朝にかけて友人宅でショートケーキをホールで1個食べて、もうお腹が一杯だと。

ぶー子を置いて、とりあえずラーメンブランチだ。

その前に、ぶー祝焼肉の買い出しに行く事にした。

ラーメンで腹一杯になっちゃあ、肉なんか選べないっつー話だ。

すきっ腹でガシガシ買い込むのが理想である。

厚切りステーキ肉、豚バラ、牛カルビ、ホルモン・・・・、予定通り、買い過ぎだ、良くやった。

ラーメンの前に、一度家に帰ってこれを冷蔵庫に入れていこう。

そこで悲劇が起こるのである。

ぶー子の誕生日というか、久々の焼肉大会である。

ゴキゲンだ。

エコバッグからひとつずつ、肉を出していく。

♪♪♪

どぶろっくがエンタの終わりで歌ってる「・・・つうーのはっ♪」の曲の替え歌を、即興で歌う。

えうちゃんつーのは♪え~~~うちゃんつーのは♪♪

ウキウキ。

ブシュー!!!

「ヒャッ!!」

驚いた時に「キャー」という言葉がでなくなるというのは、オバハンに踏み込んだ証拠である。

まぁとにかく、ぽ子オバハンはぶったまげた。

何が起こったのか分からなかったが、ブシューという音は鳴り続け、あたりはあっという間に白くなった。

やっとそれが消火器の仕業だと分かっても、どうしようもなかった。

あんなものは額縁に入った格言と同じぐらい、どうでもいいものなのだ。

なんとなくそこに置いてある、それだけのはずのものが、突然噴き出したのだ。

手も足も出ない。

結局、全て中身を出し切ってやっとそれは止まった。

私ができた事は、猫を別の部屋に非難させたことだけだ。

みんな毛を逆立てて、非常にビビッていた。

さて、なんで消火器が動きだしたのか?

私はスーパーで買った肉をエコバッグから取り出していたのだが、それは床の上に置いてあったのだ。

取り出すために腰を落としたら、その尻の下に消火器があったのだ。

確かピンを引かないと動かないはずだが、長年放置している間にピンがどうにかなっていたのだろう。

ブシューという音が鳴り止んで部屋が静寂に包まれると、私達は真っ白い空間に佇んでいた。

ドリフだ。

こんなのドリフのギャグである。

しかしダンナは笑わなかった。

皆さん、消火器の中身はピンク(舞っていると白く見えるが)の粉塵であります。

私達は換気扇を回してラーメンを食べてきたが、戻ったら部屋はピンクの粉塵が降り積もっていた。

ラーメンで膨れた腹を抱えてこれをきれいにするのかと思うとウンザリしたが、やらなくてはならないのだ、早急に。

まず掃除機を持ってきたが、粉塵のせいか私が派手に倒したせいか、すぐに壊れてしまった。

そうなるとあとは心を込めた手作業である。

身長から下あたりまでは、壁も床も棚も何もかも粉まみれだ。

しかも、拭いても拭いてもすぐに後から降り積もってくるので、キリがない。

頭の中では懐かしい「You're My Only Shining Star」が流れていた。

永遠に終わらないShooting Star・・・。

キリがないので、ある程度で止めにした。

ヤツめ、バルサンのように棚の中まで入り込んでいるのだ。

負けた。

それでもしっかりラーメンあとの昼寝はするので、起きたら7時である。夜、19時。

9時にやっと乾杯をして、今はもう腹一杯である。

こんだけ肉食べてるんだから、もう体調不良とは言えないのだろうか??