人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

げろりんぱ

みんなの記憶からおとといのことが消え去るまで、どれほどの時間が必要なのだろうか?

昨日は実家の母と食事に行く約束をしていた。

午後1時。

私はうどん屋のトイレで、

吐いていた・・・。

家に帰ったのは朝の9時頃との事だったが、まるで記憶にない。

前夜は家で飲みながらダンナとゲームをしていたが、3時、ダンナが寝てから脱走して会社の飲みと合流したのだった。

カラオケボックスだ。

もう2時間しかなかった。

早く酔いを回したかった。

ワインを注文。

いつもは炭酸で割って飲んでいるのだ。原液状態である。

効いた。

次の場面は、もうベッドの上であった。

「断った方がいいんじゃないの?」

母との約束の時間が迫り、ダンナが起こしに来たのだった。

断るなんで出来ない。

もう7月からずっと延ばし延ばしにしてきたのだ。

這ってでも行かねば、オエー。

吐きながらもまだ酔っていた。

母との食事も今思い返すと、まるで夢のように遠い過去だ。

家に帰るとずっと寝ていた。

吐く、吐くぞ。

しかし気になっていたことがある。

カラオケボックスは朝の5時で閉まるのだ。

家に帰ってきたのは9時というから、それまで私は何をしてたのだろうか。

ちゃんと自転車は家の前に停めてあったが、こんな状態で自転車に乗って帰れるはずはない。

怖い。

聞くのが怖いが、とんでもない事をしていたら早いところ尻拭いをしなくては。

夜になってから飲んだ仲間にメールをしたが、わざとかたまたまかは分からないが、みんなきちんと教えてくれないのだ。

ますます恐ろしい。

とにかく分かった事は、私がグデングデンに酔って歩く事もままならず、タクシーで送られてきたことと玄関でゲロを吐いた事ぐらいだ。

自転車は別の仲間が乗ってきてくれ、タクシーでまた戻ったらしい。

あぁもうこれでも充分迷惑をかけている。

穴があったら入りたい。

そしてそこで一生暮らしたい。

で、9時まで何をしてたかというと、家の前で寝ていたらしい。

ひえっ、恥ずかしい!!

何とかぶー子に見えなかっただろうか。

二日経ったが、やっと従来の二日酔いぐらいまで回復した。

二日酔いも罪悪感も、罰である。

辛いがじっと耐えるしかない。