80年代後半、フィリピンの「スモーキーマウンテン」というゴミ捨て場で生活する人々を追ったドキュメンタリーである。
モノクロで相当古臭いが、衝撃の内容であった。
監督:四ノ宮浩
彼らは広大なゴミ集積場に掘っ立て小屋を立て、ゴミを拾って売り、生計を立てていた。
皆、貧乏で、小さな子供も家計を助けるために朝早くからゴミを拾う。
ゴミがあちこちで自然発火するので、常に煙が上がっていることから「スモーキーマウンテン」と呼ばれていたが、衛生状態も極めて悪く、病気も蔓延していた。
父親を亡くして、小さな兄弟と母親を助ける少年エモン。
身ごもった16歳の恋人と結婚するJR。
彼らの行く末は厳しいが、諦めたように現状に留まり、その日その日を必死で生きる。
幸せってなんだろう、と自分に問わずにはいられなくなる。
彼らの厳しい生活の中にも、笑顔はある。
川に飛び込んで遊び、土曜の夜は粗末なディスコで踊る。
「私たちにいい生活は必要ない。1日3回食べられて、子どものミルク代が不足しなければいい。私たちは家族みんな一緒なので幸せですよ。」
16で結婚して子供を生んだクリスチーナは言う。
今日の「クズ日記」とカブるが、人間、欲をかかなければそこそこ幸せになれるのだ。
豊かになるとその辺がどんどんブレていく。
今ある幸せに感謝したい。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナの感想は、寝ちゃったので明日~~☆