人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

忘れられた子供たち~スカベンジャー~

80年代後半、フィリピンの「スモーキーマウンテン」というゴミ捨て場で生活する人々を追ったドキュメンタリーである。

モノクロで相当古臭いが、衝撃の内容であった。

             

             監督:四ノ宮浩

彼らは広大なゴミ集積場に掘っ立て小屋を立て、ゴミを拾って売り、生計を立てていた。

皆、貧乏で、小さな子供も家計を助けるために朝早くからゴミを拾う。

ゴミがあちこちで自然発火するので、常に煙が上がっていることから「スモーキーマウンテン」と呼ばれていたが、衛生状態も極めて悪く、病気も蔓延していた。

父親を亡くして、小さな兄弟と母親を助ける少年エモン。

身ごもった16歳の恋人と結婚するJR。

彼らの行く末は厳しいが、諦めたように現状に留まり、その日その日を必死で生きる。

幸せってなんだろう、と自分に問わずにはいられなくなる。

彼らの厳しい生活の中にも、笑顔はある。

川に飛び込んで遊び、土曜の夜は粗末なディスコで踊る。

「私たちにいい生活は必要ない。1日3回食べられて、子どものミルク代が不足しなければいい。私たちは家族みんな一緒なので幸せですよ。」

16で結婚して子供を生んだクリスチーナは言う。

今日の「クズ日記」とカブるが、人間、欲をかかなければそこそこ幸せになれるのだ。

豊かになるとその辺がどんどんブレていく。

今ある幸せに感謝したい。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナの感想は、寝ちゃったので明日~~☆