検索していてカレーでヒットしたのだが、カレー屋ではない。
ちょっと洒落た洋食屋さんである。
以前何度か行った事があるが、カレーとは結びつかなかった。
たまたまディナーに予約が入っているとかで、今日に限ってラストオーダーが3時であった。
着いたのは10分前。危ないところであった。
中世のヨーロッパを思わせる、古い洋館である。
細部までこだわっていて、本当にそのまま時が止まったような空間だ。
2階に通され、カレーを注文する。
・・・なんかカレーで恥ずかしい。
すぐそこにはウェイターが、皆の要望にいち早く応えられるように、微動だにせずまさにウェイトしていた。
喉が渇いたので出された水をググッと飲み干してしまったが、すぐさま彼は消えて、水を持って再び現れた。
7つもあるスプーンとフォークのうち、カレーに不要な5つを下げに現れたが、もういちいち何が起こるのか予想できず緊張した。
すみません、こんどスーツ着てコース食べに来ます。お金たまったら。
注文した「ご隠居カレー」は、激辛と書いてあった。
しかし上品な欧風カレーの中での激辛で、ヒーヒー言って終わるような味ではない。
ダンナなど辛いものは苦手だが、汗をかきかき「美味しい」としっかり食べきった。
ビリビリした辛さではなく、スパイスの刺激である。
こしょうなどは粒で入っていて、これを噛むとパァッと口中に香りが広がって、イイ。
たっぷり入ったビーフは、しっかり煮込まれてとても柔らかいものが、たっぷり入っている。
ソテーオニオンもしっかり入り、汁っぽさのないドロンとしたソースだ。
しかしライスとのバランスが悪かった。
ライスはデフォルトで驚く程大盛りで、それに対してソースが少ないように思う。
辛いものが苦手なダンナは「多すぎることはなかった」と言ったが、やはり最初に見たときは圧倒されていた。
とても手の込んだカレーを食べた気がする。
1100円でもこの内容なら納得である。
雰囲気がいいお店なので、今度は特別の日にお洒落でもして来たい。
ぽ子評価です。5段階で、
味:「5」
量:量はいいけどバランスが悪い。「4」
価格:「3」。
総評:店のクオリティの高さもあり、「4」
「ご隠居カレー」 1100円。
手前の古い鍵が、伝票代わり。
店構えはこんな感じでお洒落。