また、新聞屋の音を聞いてしまった・・・。
ここまで眠れないと分かっていれば開き直って本でも読んでたものの、微妙に眠いため、起きる勇気がない。
結局、朝だ。
イライラしただけで何時間、無駄にした事か。
これはもう、二度寝っきゃないと思いつつ起きたが、今日は郵便局に行かなくてはならない。
娘ぶー子も3時間目からの授業だとかで、起きる時間が遅い。
こうなったらぶー子が出掛けるまでに郵便局に行き、ぶー子が出掛けたらすぐに寝るとしよう。
郵便局では、ついにATMでの振り込みをクリアした。
年々機械の操作ができなくなっているが、これは成長だ。
やればできる。
やらないからできないのだ。
今年の抱負は「良く噛んで食べる」に決めていたが、欲をかいて「色んなボタンを押したりクリックしたりしよう」も足してみよう。
寝る気満々だったので、とっとと晩ご飯を作ってしまった。
後はぶー子が出掛けるのを待つだけだ。
考えてみれば全く眠くなかったが、「寝不足している」という事実がもういけない。
早く来い、ぶー子よ。
眠くないが寝かしてくれ。
眠くないのに寝れはしないのだ。
ぶー子が出掛けるとゲームをやることにした。
なに、いつもやっている事だ。順番が違うだけじゃないか。
自分に言い訳をしつつゲームの電源を入れたが、ゲームが始まった途端に眠くなる。
いつも通りじゃないか。
どうしていつも、こんなに待ち焦がれたゲームタイムに、眠くなるのだろう。
少しばかりゲームを進めたら寝る事にした。
あと30分程しか時間は残されていない。
プレッシャーをかけない様に、いつもの朝と同じだと暗示をかける。
右にミ、左にエル。
空は晴天で、窓際のその場所はとても暖かい。
みなさん、さいなら。グー。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
てろろろろ・・・・・♪
FUCK(怒)
電話だ。
我が家に電話をかけてくるなんて、実家かダスキンぐらいなのだが、そのどちらかだと踏んでしらばっくれた。
果たして留守電に吹き込まれた声は、母のものだった。
「ぽ子?あら、いないのかしら。じゃあ戻ったら電話下さいな。」
数年前までは「あら、寝てるのかしら。」だったが、どうやら母の中でも私は成長しているらしい。
シカトしたのが身内だと安心して、もう一度目を閉じる。
相当に眠いのだ。
すぐに夢の入り口が見える。
しかし今度は、左の脇に挟まって寝ていたエルが、そこを離れてしまった。
離れて知る、彼女の存在の重さである。
エルは単にかわいいだけではなく、暖かかったのだ。
うっ、急に左、寒っ!!
しかしアラームの時間は刻一刻と迫っているのだ。
知るな、気付くな、アンタの左脇は生まれたときからずっと寒かったじゃないか。
暗示、暗示・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
ピンポ~~~ン♪
あぁもう、どうして電話にしろインターホンにしろ、こんなに能天気な音なのだ。
お陰で寝ている私は腹が立ち、忌々しさに一瞬で目が覚める。
奴ら、本当に上手い音を作ったものだ。
今度の音にはビックリして背筋が伸びたので、右にいたミもつられて起き上がった。
体が空いたので仕方なくモニターを覗くと、女性が立っていた。
一瞬母に見えたので、つい答えてしまった。
しかし相手は生協の勧誘であった。
あぁもう君達は、代わる代わる何回目だ!?
いらない、やらないと断っても、何度でも人を変えてやってくる。
忌々しいが、私は小心者なのだ。
要りもしないパンフレットをもらい、生協などには入らないとわかってながらもちゃんと読む。
結局寝れなかった。
まぁいい。
その分今夜は楽に寝れると思っておこう。