このブログのコンセプト上、たまったうっぷんのはけ口にしたりつまらない悪口をタレ流さないように気をつけてきたつもりだが、もうどうにも我慢がならねぇ。
あの野郎!!
誰しも長所があり短所があり、それを受け入れたり受け流したりして円満な関係を築きあげていくのが大人の関係だろう。
私はヤツの短所を自分のせいにして頑張ってきた。
私がいけないのだ。
うまくやってる人は、ちゃんとヤツともうまくやっている。
私はこれを「試練」と受け止めた。
逃げるものか。
私はヤツと向かい合う。
自分から飛び込んでいく。
しかしヤツのあまりの性格の悪さに、早々においとましてしまうのだが、負けたくはない。
今日もヤツの前に立った。
結論だ。
悪いのはヤツなのだ。
そこの、そこの、
弦の6本ついてるヤツッ!!
もう笑ってもらっていい、バカと言われてもいい、私はまだ「ドレミファ指の練習♪」とCとGのコードを弾き、S&Gの「サウンドオブサイレンス」のイントロのパケペケという三つの音だけを練習している。
もちろんたかが4、5分の練習ですぐにうまくなろうとは思わないが、あまりにも弾けないのでそれ以上練習する気になれないのだ。
自慢じゃないが、ピアノなら弾ける。小学生の時には笛だって吹いたし、アコーディオンだって合奏でやった。
大人になってからはベースもやったりしたが、私に言わせてみれば、ギター、あいつはおかしい。
異常なのだ。
あいつだけが際立って変態じみているのだ。
だいたい弾いても音が出ないとか、どういう事なのだ。
弾いているのに出ないのだ。
押さえ方が甘い、他の指が弦に触れている。
しかし他の指が余計な弦に触れないようにすると、押さえが甘くなるのだ。
ここで私は「他者との比較」という、大人気ないことをあえてするが、例えばピアノなら、鍵盤を押せば必ず決まった音が出るのだ。
爪で押そうが猫の手で押そうが、決して私を裏切ることはない。
しかしギターは、あっちが鳴ればこっちが鳴らない。
「弾く」どころではない、「鳴り」すらしないのだ。
よって私の「サウンドオブサイレンス」はバンジョーのような音を出している。
音は今のところまだたったの3つ、「パ」と「ぺ」と「ケ」だけなのだが、押さえる指は2本である。
「パ」と「ペ」を1本で一緒に押さえろと、わがまま抜かすのだ。
その上「ケ」は薬指でと言うが、そんな指を使うから「ペ」の弦に触れてしまうのだ。
「力じゃなくて、ちゃんと音の出やすい押さえポイントがあるから」という。
私は様々な角度や位置で押さえてみたが、確かに驚く程すんなり音が出るときがある。
しかしそんなものは出先で偶然見る虹のようなもので、次に音が鳴るのはいつの事か、と言う感じだ。
Cは鳴るようになった。
Gも鳴るようになった。
すると今度は、中指を動かさないでCからGに動かすようにと指示された。
さっきからツラツラ書いてきたことと照らし合わせて想像していただきたい。
1つの音を出すのにこれだけ苦労しているのに、「中指を動かさないで」「次のコードに移動」である。
なんて・・・・、
なんて・・・、性格の悪い楽器(怒)
「思いのたけ、ギターの悪口を書いてやった」とダンナに言うと、「放っておいたオレも悪かった。弾けなくてもいいからもっと色々やってみた方がいいよね。」とヤツを庇った。
ガウチ!!(泣)
こう言う時は一緒になって悪口を言うのが常識である。
何であんな野郎が世間で人気者なのか理解できない。
私は指の骨の構造がひとと違うのではないかと本気で思うのであった。