人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

シーズン、開幕!

生ビールで乾杯。

う、飲めなくはないが、先行き不安な味である。

約3ヶ月ぶりのカラオケだ。

花粉症でしばらく来れなかったが、やっと解禁になったのだ。

しかしひどい二日酔いである。

夜だったらもうちょっと良くなっていたかもしれないが、まだ昼の2時頃であった。

前日の酒の影響は、どれぐらいですっかり消えるものなのだろうか。

またしても洋楽の歌本が消えていた。

確か前回はあったはずだが。

「洋楽の歌本、あったら古くてもいいので欲しいのですが。」と若い男の子の店員に言うと、「古いものは破棄してるんですよね・・・、ちょっとお待ち下さい。」と引っ込んだ。

そして「こちらでよろしいですか??」とちゃんと洋楽対応の歌本を持ってきてくれたのだ。

なんていい子なの。

ぶー子の婿にしたいわ。

ここからはしばらく読書である。

酔いが回らないうちは、なかなか歌う曲が見つからない。

この曲はもっと酔ってからの方が気持ちいいだろう、

この曲はまだ声が出ないだろう、

そんな感じでなかなか決まらない。

1冊じっくり読んでしまった。

その間にダンナは何曲か歌った。

う~ん、テンション、上がらない。

これは無理にでも飲んで、酔うしかないな。

ウィスキーのソーダ割りをダブルで2杯ずつ頼んでいった。

しかしやっとマイクを持って歌ってみたら、ひどい鼻声である。

実はちょっと前に風邪をひいてしまい、いまだに鼻がグズグズいっていたのだ。

最悪だ。

私はこんな時のために、強い点鼻薬を持ってきてあった。

これを鼻にたらし、ウィスキーをあおるように飲んだ。

気がついたら朝である。

記憶がない。

口の中が猛烈にニンニク臭かったから、またラーメン食べて帰ったのだろう。

「今回もまるで覚えてない」とダンナに言うと、

「もうやめたら?ラーメン。」とぶっきらぼうに言った。

正論である。

しかし、結局は薬も酒も効いて、ガッツリ歌ってきた。

今日になったら声がカレカレだったが、やはり時々こうやって大声で歌うのは、精神衛生上いい事だと思う。

カラオケシーズンの幕開けだ。