花粉症で鼻がやられていたので、カラオケはしばらくお休みベイベーだったのだ。
「な行」が「だ行」に、「ま行」が「ば行」に、「ん」は音すら出ず「ムフッ」という息が漏れるだけのサイレントワードとなるのだ。
こんな状態で真面目に歌ったって、間抜けなことこの上ない。
しかしこの頃ちょっと調子が良くなってきたのでやっと再開した。
厳密にいうと1ヶ月ほど前の会社の飲み会でカラオケに行ったが、ベロンベロンに酔って絶叫しただけっぽいので、ま行な行以前の問題である。早く忘れたい。
そういう訳で前日金曜日は飲み過ぎるべきではなかったのに、起きてみたらどんより二日酔いであった。
散々吐いた後に飲んだこともあるのだ。なんのこれしき、ちょっとぐらい障害があった方が人生潤うのだ。
予告どおり、駅前で立ち食いうどんを食べる。
かけうどんで250円だ。何て安いのだ。毎日これでもいい。
ラーメンの習慣で、つい汁まで完食してしまった。
苦しい。
ただでさえ二日酔いで酒がすすまないのに、この状態でビールか。不安。
DAMの部屋がいっぱいだというので、空き次第移るということで通された部屋はUGAだった・・・。
曲数の多さを売りにしているようだが、前に行った時はあまりの音の悪さに興ざめした記憶がある。
それでも30分ぐらいで移れるというから、その間にUGAにしかない曲を歌ってしまおうと思う。
入れた曲はLed Zeppelinの「Since I've been loving you」だ。
ツェッペリンで1番好きな曲といってもいい。
この曲をパセラで見つけたときは発狂するかと思った。
恐らくUGAにしか入っていない。これは「歌い」だろう。
この「貴方を愛し続けて」という曲は、非常にダークでブルージーな曲だ。
イントロから一気に70年代の裏通りの気だるい雰囲気が漂い出す。
その頃私はまだ無邪気にたまごボーロなど食べていただろうからあくまでも想像だが、薄暗い喫茶店の店内でオノ・ヨーコみたいなのが集まって悪いクスリやってるような感じだ。
メロディーも譜割りがはっきりせず、呟くようであったり叫ぶようであったり、とてもシラフで歌う歌ではない。
いつもこれはもう終盤でベロンベロンになって歌うので「もうこれ歌ったら帰りますよ。」的な、いわゆる「ほたるの光」状態の曲なのだ。
しかし音は着メロ並みだ。しかも私は二日酔いで、まだ1杯目のビールを飲み始めたばかりだ。
「Working from seven・・・」いつもベロンベロンだったから知らなかったが、こんな歌を陶酔しながら歌っていたのか、私は。超はずかしい。
しかし、恥ずかしがりながら遠慮がちに歌うと棒歌いになり余計カッコ悪い。
「演奏停止」、Aメロであぼ~んだ。
30分ほどで部屋を変わり、DAMになった。後はいつもの通りだ。
ウォーミングアップに洋楽を入れる。
いつもこのウォーミングアップから抜け出せずに結局洋楽でしこたま酔い、後はアニメソングだとか演歌だとかしょうもない歌を朗読・絶叫して終わってしまう。
今回はちゃんと邦楽に移行できた。
できたが、なぜかどんどん歌は古くなっていき、一番古いもので「自動車ショー歌」まで遡った。
ところで織田哲郎と近藤房之助の「ボンバーガール」をダンナと歌ったが、ところどころ房之助の合いの手シャウトがそっくりに入っていて、笑って歌えなくなったりした。
おどるポンポコリンと大して変わらないのだ。
4時間のパックが終わり延長しようと思ったが、なぜかダンナが頑なに許してくれなかった。
仕方なく4時間で帰ったが、後になってみるとそれで正解である。
帰りにラーメン屋に寄ったがその時点で私は寝ていたようで、その後もバス停で、バスの中で爆睡し、終点まで行ってしまった。
朝になったら娘ぶー子の機嫌がもの凄く悪く、口をきいてもらえなかった。
一体何をしたというのだ、私は。
知りたくも、思い出したくもない。