人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

突然の別れ

何の前触れもなく、突然にその別れは訪れた。

始めのうち私達のその付き合いは、決して心地良いものではなかった。

やむ無き事情で付き合ってきたが、それも次第に慣れ、いつの間に私の一部になっていた。

このままいつまでもこの関係は続いて行くんだと、漠然と思っていた。

それは、安堵ですらあった。

二度目の冬が訪れ、私はダウンのジャケットのファスナーをキッチリと閉め、またこの駅に降り立った。

何の予感もなかった。

私は、またいつものように次の約束をして帰るはずだったのだ。

「えっ…。もう終わりって…。」

本当はこんな事をいつまでも続けてはいられないのだ。

いつかこの日が来る事は、出会った時からわかっていた。

「もう終わりだよ。」

何の心の準備もないまま、私は冬の夕闇に放り出されてしまった。

もうこの街に来る事はないだろうか。

西荻窪。

ところがどっこい、半年経ったら来なさいと。

虫歯は治ったけど、ちょくちょく検査した方がいいって。

悪くなってからじゃまた大変だから(笑)

まぁとりあえず、終わった。

わかってたら、帰りにあのデカいハンバーガーの店で飲んで帰ったのに!