目が覚めた。
う、気持ち悪い。
喉渇いた。
頭が痛い。
動けない。
時計を見たら9時であった。
そのまま動けず1時間。
tuguさんの家であった。
西荻くんだりから無事に家に帰るなど、どだい無理だったのだ。
トイレで吐く。
う、何?足痛い。
見ると右膝に大きなアザ。
「転んだからねぇ(笑)」
店から2人で何度も転びながら、タクシー乗り場まで歩いたらしい。
お土産に作ってきてくれたバケツプリン(その名の通り、バケツサイズのプリンだ)は無事なのか。
ジーパンをまくると、左のひざにもアザがあった。
「あ、私もだ(笑)」
tuguさんの膝にもしっかりアザができていた。
tuguさんは、きれいな人であった。
ブログを読んで人柄は良くわかっていたが、実はこんなにきれいな人が来るとは思っていなかった。
もっとこう、豪快なかーちゃんみたいな人だと思っていたのだ。
西荻のtuguさんの知り合いの小さな洒落た店でしこたま飲んだ。
次から次へと私達の共通点がでてきて、話は盛り上がるばかりであった。
しかしここで私の記憶はプッツリ途切れるのだ。
とてもじゃないけど家まで帰れそうにないと言うことで、タクシーでtuguさんの家に連れて行ってもらったらしい。
歩けないので、元プロレスラーのご主人が、私をお姫さま抱っこして部屋まで連れてきてくれたそうだ。
私にはお姫さま抱っこなど一生縁のないものだと思っていたが、思わぬところで思わぬシチュエーションで抱かれる日が来たのだ。
ご迷惑お掛けしました、旦那様。
旦那様の胸をお借りしました、tugu様。
tuguさんはその後もビールを飲んでいたが、ぽ子はここで力尽きる。
娘ぶー子の1コ下のお嬢さんのチャーハンがうまかった。
さて、朝だ。二日酔いだ。
ふたりしてコーラを飲んでは吐き、二日酔いと戦っていた。
初めてお邪魔したというのに、私はずっと布団でゴロゴロしていた。
その横でお嬢さんが、氷水を甲斐甲斐しく注いでくれる。
すっかりお世話になりました。
今度は夏休みにうちに泊まりにくると約束して、昼にtuguさんちを後にする。
ダンナとぶー子が車で迎えに来てくれた。
tuguさんちは以前行ったことのあるラーメン屋の近くであった。
なので、帰りはそこでラーメンを食べて帰った。うまかった。
アザは、左腕、左肩にもたくさんできていた。
夜の街で女ふたりが転びながら歩く様は、恐らく多くの人の目を惹きつけたことだろう。
記憶にないのだから恥ずかしくはないが、あぁ、もう私はそんなにダメなのかとガックリだ。
ちゃんと帰りのバス代をバッグの横の小さなポケットに入れておいたのに。
しかし楽しかった。
「外飲みは私達には無理だよ(笑)」
今度は家で、tuguさん特製のたこやきを食べながら飲もう。
無事に帰れませんでした(笑)