人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

9連休4日目 ~ひとり飲み~

急に会社が休みになって、スケジュール的にも浮いてしまった2日間の第一日目。

やることないと言って思いつくのは「酒」、・・・酒・・・(泣)、酒・・・(笑)

とにかく早~い時間から飲みたかったが、娘ぶー子とラーメン食べに行ったからその後1時半頃からか。

ビールの缶を開けると、「じゃあ始めるよ。」とぶー子。

・・・ホントにやるのか。

前日から「化粧をさせろ」とうるさかったのだ。

面倒だったから「明日、明日。」と適当にあしらっていたのだが、本気だったか。

実は前にもやられたのだが、花粉症真っ只中で鼻がもたず、涙と鼻水で大変なことになって終わっているのだ。(参照:http://navy.ap.teacup.com/applet/hy-dr/20070221/archive

しかし彼女の中ではまだ終わっていなかったようだ。

「もうそろそろいいでしょ?」そう切り出してきた。

まぁ暇だし、おもしろそうだからいいや。綺麗にしてよ。ぽ子38歳。

しかしぶー子は、可能か不可能かはわからないが「ぽ子を綺麗にする」という目的があるからいい。

私はひたすら暇である。

「これでも観てな。」とぶー子がつけたテレビは、実はぶー子本人が観たい映画であった。

ウチは防犯のため時々テレビをつけっぱなして出かけるが、ラーメン屋から帰ったらやっていたのだ。

ぶー子は、それがいくら途中でも終わりの方でも、映画が流れていると夢中になって観始める。

続きが観たかったのだろう。

映画は「アウト・フォー・ジャスティス」というアクションものだ。

ぶー子は主役のスティーブン・セガールを見て「セガール!!」と爆笑した。

知ってる人にしかわからないネタで申し訳ないのだが、「ピューと吹くジャガー」というお笑いマンガに出てきたのだ。

私も本物のセガールは初めて見たが、似ていたので大笑いだ。

ぶー子は映画が終わるまで何度も「セガール・・・。」「セガール・・・(笑)」と呟いていた。

しかし私にはセガールとの出会い以外は面白くも何ともなかった。アクションものは好きじゃないのだ。

ところが一転して目が離せなくなる。

誰かが「ズラかろうぜ!!」と言ったからだ。

ズラかろうぜ!!

確かに良く聞く言葉だが、日常生活の中で実際に聞いたことは皆無だ。

私は爆笑し、メモに書きとめた。吹き替え、しょうもないな(笑)

クズ野郎だわ!!

クズ野郎(笑) 私はクズですわ。

クソ野郎!!

ボキャブラリーが貧困ですのね。これでは悔しくてもおちおち罵れないですね。

極めつけは、

ひき肉にしてやる!!

恐らく英語ではミンチがどーのこーの言ったのかも知れないが、日本語で「ひき肉」なんて言ったら「奥様、今日オザムが安くってよ。」というアレになってしまう。

実はもうひとネタ書き留めてあったが、この頃にはしたたか酔い、もう字は判読不能であった。

そう、ぶー子はこの化粧と髪のセットで2時間近くかけたのだ。

すっかりベロンベロンだ。

「キャバ嬢風にしたよ!!」そう言って鏡の前に通されたが、見てみるといやに老けた派手なギャルがそこにはいた。

確かにギャルなのだ、化粧と髪型は。

しかし紛れもなく38歳ぽ子である。

このアンバランスは笑えなかった。

無理があるのだ。

林家パー子と通じるものがある。

20年後に同じことをやれば、笑いのネタぐらいにはなるだろう。

しかし化粧とその下の顔の微妙な年齢差が、悲しいものを作り出していた。

ぶー子よ、あんたはまだ若い。

この行為がどれだけ私を傷つけたか、20年も経てば知ることになるだろう。

しかも私は酔って化粧の事を忘れ、外に出てしまった。

しっかり向かいの奥様に会ってしまった。

立ち話もしてしまった。

グデングデンで酒臭い上に昼のラーメンのニンニクも加わって、凄い臭いになっていたことだろう。

FFシリーズのモンスターで「くさい息」という攻撃をするやつがいたが、逆毛を立てた髪も膨らんで、いかにもあんな感じだ。

物理攻撃もした。

抱いていたエルが、一緒にいた小学生のおぼっちゃまの頬をひっかいたのだ。

それを思い出したのは1日経った今日の昼だ。

一応謝りの手紙を入れておいたが、しばらく会わないようにしなくては。

穴があったら入りたい。