急に会社が休みになって、スケジュール的にも浮いてしまった2日間の第一日目。
やることないと言って思いつくのは「酒」、・・・酒・・・(泣)、酒・・・(笑)
とにかく早~い時間から飲みたかったが、娘ぶー子とラーメン食べに行ったからその後1時半頃からか。
ビールの缶を開けると、「じゃあ始めるよ。」とぶー子。
・・・ホントにやるのか。
前日から「化粧をさせろ」とうるさかったのだ。
面倒だったから「明日、明日。」と適当にあしらっていたのだが、本気だったか。
実は前にもやられたのだが、花粉症真っ只中で鼻がもたず、涙と鼻水で大変なことになって終わっているのだ。(参照:http://navy.ap.teacup.com/applet/hy-dr/20070221/archive)
しかし彼女の中ではまだ終わっていなかったようだ。
「もうそろそろいいでしょ?」そう切り出してきた。
まぁ暇だし、おもしろそうだからいいや。綺麗にしてよ。ぽ子38歳。
しかしぶー子は、可能か不可能かはわからないが「ぽ子を綺麗にする」という目的があるからいい。
私はひたすら暇である。
「これでも観てな。」とぶー子がつけたテレビは、実はぶー子本人が観たい映画であった。
ウチは防犯のため時々テレビをつけっぱなして出かけるが、ラーメン屋から帰ったらやっていたのだ。
ぶー子は、それがいくら途中でも終わりの方でも、映画が流れていると夢中になって観始める。
続きが観たかったのだろう。
映画は「アウト・フォー・ジャスティス」というアクションものだ。
ぶー子は主役のスティーブン・セガールを見て「セガール!!」と爆笑した。
知ってる人にしかわからないネタで申し訳ないのだが、「ピューと吹くジャガー」というお笑いマンガに出てきたのだ。
私も本物のセガールは初めて見たが、似ていたので大笑いだ。
ぶー子は映画が終わるまで何度も「セガール・・・。」「セガール・・・(笑)」と呟いていた。
しかし私にはセガールとの出会い以外は面白くも何ともなかった。アクションものは好きじゃないのだ。
ところが一転して目が離せなくなる。
誰かが「ズラかろうぜ!!」と言ったからだ。
ズラかろうぜ!!
確かに良く聞く言葉だが、日常生活の中で実際に聞いたことは皆無だ。
私は爆笑し、メモに書きとめた。吹き替え、しょうもないな(笑)
クズ野郎だわ!!
クズ野郎(笑) 私はクズですわ。
クソ野郎!!
ボキャブラリーが貧困ですのね。これでは悔しくてもおちおち罵れないですね。
極めつけは、
ひき肉にしてやる!!
恐らく英語ではミンチがどーのこーの言ったのかも知れないが、日本語で「ひき肉」なんて言ったら「奥様、今日オザムが安くってよ。」というアレになってしまう。
実はもうひとネタ書き留めてあったが、この頃にはしたたか酔い、もう字は判読不能であった。
そう、ぶー子はこの化粧と髪のセットで2時間近くかけたのだ。
すっかりベロンベロンだ。
「キャバ嬢風にしたよ!!」そう言って鏡の前に通されたが、見てみるといやに老けた派手なギャルがそこにはいた。
確かにギャルなのだ、化粧と髪型は。
しかし紛れもなく38歳ぽ子である。
このアンバランスは笑えなかった。
無理があるのだ。
林家パー子と通じるものがある。
20年後に同じことをやれば、笑いのネタぐらいにはなるだろう。
しかし化粧とその下の顔の微妙な年齢差が、悲しいものを作り出していた。
ぶー子よ、あんたはまだ若い。
この行為がどれだけ私を傷つけたか、20年も経てば知ることになるだろう。
しかも私は酔って化粧の事を忘れ、外に出てしまった。
しっかり向かいの奥様に会ってしまった。
立ち話もしてしまった。
グデングデンで酒臭い上に昼のラーメンのニンニクも加わって、凄い臭いになっていたことだろう。
FFシリーズのモンスターで「くさい息」という攻撃をするやつがいたが、逆毛を立てた髪も膨らんで、いかにもあんな感じだ。
物理攻撃もした。
抱いていたエルが、一緒にいた小学生のおぼっちゃまの頬をひっかいたのだ。
それを思い出したのは1日経った今日の昼だ。
一応謝りの手紙を入れておいたが、しばらく会わないようにしなくては。
穴があったら入りたい。