人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ついにカメラがカメラになる

昨日「きれいにしたい場所」の話など書いたばかりだが、もれなく散かっている場所のひとつであるパソコンテーブルに、もう何日も、いや何ヶ月も、もしかしたら何年も置きっぱなしのものがある。

処遇に困っていたから、ここではなくてもどこか見える場所を移動しながら何年も経っていることは、確かだ。

これ。

私達の世代は総称で「写ルンです」と言っていた。使い捨てカメラだ。多分最初に発売された商品名が、「写ルンです」だったのだろう。

当時は今のようにスマホなどなかったし、若い世代がメラを個人でカメラを所有するにはハードルが高かった。なので、コスパ良く使い勝手もいいこの使い捨てカメラは爆発的に売れたものである。

 

で、なんでこれがここにあるかと言うと、娘ぶー子が高校の卒業式で貰って来たからであった。彼女は使わなかったので、否、彼女が使わなかったコレを私が捨てられなかったので、こうして残っているのである。

しかしご存じのように、今はもっと便利なものがあるのだ。便利なだけでなく、お金もかからずクォリティも高い。なので捨てられないままここまで来てしまったのだった。

このままだと永遠に、感動のないオブジェだ。

どこかで私は決心しなくてはならなかった。使うか、捨てるか。

そしてついに決心したのである。もちろん、使う方だ。捨てられないから、ここにあるのである。

 

実はここまでの決心までは、何度もしたことがある。

しかしいざ何かを撮ろうと思うと、どこをどうやってもスマホで撮った方がいいじゃないか、という気持ちに阻まれるのだ。なぜこれで撮る必要があるのかと。

これは何か特別なものを撮らないと。

そう思いつつそんな特別を思いつかないまま、今日まで来てしまったのだった。

ちなみに娘の卒業式は、2009年であった。私達夫婦は寝坊している(笑)

e-poko.com

 

こうなると必要なのは「決心」ではなく「アイディア」だ。私は考えた。

写真でしりとりをしよう。

私が一枚撮る。撮ったものの最後の音だけダンナに伝え、今度はダンナがその音から始まるものを撮る。そしてその撮ったものの最後の音を私に教える。その繰り返しだ。

お互いに相手が何を撮ったのかは、現像するまで分からない。

そして今度は現像した写真だけ見て、答え合わせをするのである。

 

ということで、ついに封を開ける時が来た。

正確には、コダックのスナップキッズ。

 

 

有効期限が読めん。04にも見えるが、卒業式が09だ。その時点で期限が5年も切れているはずはないから、う~~ん、わからん。

 

不吉な白いカス。

 

私の記憶にある写ルンですよりも、進化している。

 

シャッターも意外としっかりしていて驚いた。

 

しかしファインダーが(笑)

 

謎に曇っている。

レンズの方は無事だったので、撮るには支障ないと思いたい。

「電池切れを防ぐ安心機能」などと書いてあるが、すでに切れている予感しかない。

早速一枚撮ってみた。

キリキリ、とフィルムを巻く感覚が懐かしい。

 

さて、どんなものが撮れるか。

楽しみだ。