いよいよ上陸。
見て回れる場所は決まっていて、島のごく一部に限られている。
それでもガイドを聞いて、当時を偲ぶには十分であった。
セレブ層の住宅。
バスなしトイレなし6畳一間の一般労働層に比べると、贅沢なつくりになっていた模様。
作業場だろうか。
こういう建物があちこちに残されている。
粉になってしまった石炭を集めるところ、と言っていたような??
右下に並んでいるアーチ型の柱は、ベルトコンベヤーの跡。
セレブ住宅を見上げる。
いかんせん島全体が廃墟なため、撮っても撮っても気が済まない(笑)
海側を振り返る。
何かの機械。
レンガの壁が、ヨーロッパの遺跡のようだ。
作業を終えて石炭で真っ黒になった作業員は、階段を下りてまずはお風呂に入るようになっていた。
お風呂場。
凄い崩壊ぶりだが、自然劣化でこうもなるのかと思っていたら、高波にさらわれていったようだ。
それにしても、だ。
人が住んでいる間はちゃんと建ってたのだ。放置されるというだけで、こうも劣化が進むのか。
向こう側が見える。
台風が来ると屋上でのんびり見物するぐらい、住民は慣れっこだったという。
ガイドさんなんかは時々奥に入ることがあるらしいが、ご覧の脆さなので、「自己責任で入る」と一筆書かされるとのことだ。
ガイドさんが見せているのは、建物内部にあった牢屋。
しかし島内は平和で犯罪はなく、一度も使われたことがないという。酔っ払いが時々入れられたらしいが(笑)
仕事は過酷だったが給料は良く、当時にして家庭のテレビの所有率がほぼ100%という「ユートピア」だったらしい。
おまけ。
酒盛りの跡と思われるが、竹の筒が謎だ。
釣り船が出ているようで、釣りをしている人がいるのに驚いた。そういう人は、自由に中に入れちゃうのかな??
長くなりましたが、お付き合いありがとうございました。
軍艦島は基本的にツアーで入るようだが、実は予約がいっぱいだったので諦めていたのだ。
ところが当日福岡に向かう新幹線の中で、キャンセルが出たのである。
こんなことともあるので、最後まで諦めないように!
また、フェリーの席が外になると物凄く寒いので、季節を選んだ方が良さそうだ。
逆に夏場は上陸後がキツそうである。
見学スポットに屋根があった時期もあったらしいが、風だか波だかに飛ばされてすぐなくなっちゃうとのことである(笑)
参考までに、私達がお世話になったツアー。